【牧師と神父の違いとは?】それぞれの役割と挙式スタイルの違い

挙式の神父さんとカップルと参列者

教会式・チャペル式の挙式の場合、進行してくれる人がいます。
牧師さんと神父さん。
どちらがどうで、何が違う??

牧師さんと神父さんの違い

牧師さんと神父さんは宗教的な背景や役割が異なります。

牧師さんはプロテスタント教会に所属する聖職者で、教会での礼拝や儀式、伝道活動などを行います。また、結婚式や葬儀などの儀式の司式も担当することがあります。
一方、神父さんはカトリック教会に所属する聖職者で、ミサや聖餐式、秘跡(バプテスマ、聖油、結婚式など)の執行を行います。結婚式や葬儀などの儀式の司式も担当することがありますが、その際には牧師さんと異なる儀式が行われます。
また、牧師さんは結婚式において新郎新婦の生活指導やカウンセリングを行うことがありますが、神父さんはそのような役割を持ちません。
このように、牧師さんと神父さんはそれぞれの教会で異なる役割を担い、異なる儀式を行います。

牧師さんが行う挙式スタイル

牧師さんが行う挙式スタイルは、宗派や教会によって異なりますが、一般的には以下のような流れになります。

  1. 司式者の挨拶と祈り
  2. 聖書からの説教やメッセージ
  3. 誓いの言葉や指輪交換
  4. 祈りと感謝の言葉
  5. 出席者全員で祝福の言葉を唱える
  6. 新郎新婦の退場

このような流れで行われる挙式は、キリスト教式挙式として一般的です。ただし、牧師さんの教会や宗派によっては、挙式スタイルに若干の違いがある場合もあります。また、カトリック式やプロテスタント式といった、宗派ごとに異なる挙式スタイルもあります。

神父さんが行う挙式スタイル

神父さんが行う挙式スタイルは、主にカトリック教会の式典に用いられます。神父さんが司式を務め、聖歌隊が歌を奏でながら進行します。挙式の流れは、ミサの儀式に近く、神父さんが聖書からの説教を行ったり、聖歌隊が賛美歌を歌ったりする場合が多いです。

挙式のスタイルによっては、新郎新婦とともに聖書を朗読する場合もあります。また、神父さんが新郎新婦の手を取り、交わされた誓いを祝福する「平和のキス」が行われることもあります。カトリック教会の式典では、聖餐式が執り行われることもあるため、新郎新婦も聖体拝領をする場合があります。
(聖体拝領とは、キリスト教の典礼の一つで、聖餐式とも呼ばれる儀式のことです。聖餐式では、祭司(司祭や牧師など)がパンとワインを聖別し、参加者に分け与えます。)

それぞれの挙式スタイルの違いは?

牧師さんと神父さんの挙式スタイルにはいくつかの違いがあります。

まず、牧師さんはプロテスタント教会で活動する聖職者であり、神父さんはカトリック教会で活動する聖職者です。これにより、二人の挙式スタイルには大きな違いが生じます。

一般的に、牧師さんの挙式は自由度が高く、カジュアルな雰囲気があります。カップルの希望に沿った式を行うことができ、音楽やスピーチなどもカップルが自由に選択できます。また、キリスト教の教えや聖書の内容を説明することが多いため、挙式自体がキリスト教の伝統や教義に基づいて行われます。

一方、神父さんの挙式はカトリック教会の伝統に基づいたものが多く、儀式的な要素が強調されます。具体的には、聖歌隊やキリスト教のミサのような要素が含まれることが多く、牧師さんの挙式と比較すると堅苦しい雰囲気があります。また、神父さんは結婚式を行う前にカップルにカウンセリングを行うことが多いため、その点でも異なります。

また、牧師さんはキリスト教の教会での挙式に携わることが多く、神父さんはカトリック教会での挙式に携わることが多いため、場所や教会の雰囲気も異なります。

まとめ

牧師さんと神父さんは、宗教的な面や担っている役割に若干の違いはあるものの、現在では宗教的な儀式を優先するのではなく、ふたりが考える自由な結婚式に沿って柔軟に対応してくれるようです。また、結婚式場にいる牧師さんは神父さんと違って契約スタッフとして従事している方も多いようです。

本格的に宗教的な意味合いも含めたキリスト教式をお考えであれば、神父さんに依頼するのが本筋かなと思いますが、牧師さんに自由な挙式スタイルを伝えて、2人が思うような結婚式を執り行うのも良いですし、どちらがどうとはなかなか言いづらいですよね。

牧師さんと神父さんに違いはあるものの、どちらに自分たちの挙式を執り行ってもらうのかは自分たち次第かなと。

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