【クラシカルウェディングとは?】上品で洗練された雰囲気と格式の高い結婚式を

前回の記事「【ラグジュアリーウェディングとは?】独特の雰囲気とそのテイストをご紹介!」では、ラグジュアリーウェディングのさまざまなテイストについてご紹介しました。
今回の記事では、ラグジュアリーウェディングの中にも出てきた「クラシカルスタイル」を深堀りしてみていきましょう。
レトロな雰囲気やアンティークテイストが好きな人は、「クラシカルウェディング」がおすすめです。
上品で洗練された雰囲気を保ちつつ、格式の高さを感じられて落ち着いた優雅な空間を作れるのが魅力。
しかし、あまり馴染みのないスタイルでもあるので、
「クラシカルウェディングってどんなスタイル?」
「クラシカルウェディングに憧れるけど、どんな会場を選べばいいの?」
「予算はどれくらい必要?」
など分からない人もいますよね。
そこでこの記事では、クラシカルウェディングにおすすめの会場や演出、実際の準備のポイントなどを詳しくご紹介します。
クラシカルウェディングに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
クラシカルウェディングとは
クラシカルウェディングとは、流行に左右されることなく伝統と上品さを大切にした結婚式スタイルのことです。

トレンド感よりも「格式」や「正統派の美しさ」を重視。「本物」を感じられるのが魅力です。
結婚という節目を儀式として大切にしたいカップルに選ばれています。王道ながらも奥深いスタイルになっていますよ。
表面的な華やかさではなく本質を重視。だからこそあふれ出す「気品」や「深み」を感じられます。
写真を見返したとき、10年後、20年後も色褪せない美しさがあるのも特徴です。
クラシカルウェディングの3つの特徴

1. 時代を超える普遍的な美しさ
流行のアイテムではなく、伝統的な装飾や演出を選びます。
シンプルながらも品格のあるデザインが基本です。
2. 細部へのこだわり
テーブルセッティング、招待状、音楽まで一貫性を大切にします。
統一感のある世界観を作り上げることが重要です。
3. ゲストへの配慮
年配の方から若い世代まで、全員が心地よく過ごせる空間作りを意識します。
落ち着いた雰囲気で会話を楽しめる時間を大切にしましょう。
クラシカルウェディングに向いているのはこんな人!
クラシカルウェディングに向いているのは「伝統」や「上質さ」を重視した結婚式を挙げたいカップルです。

具体的には、
- 派手な演出よりも落ち着いた雰囲気でゲストに感謝の気持ちを伝えたい
- 伝統を感じられる会場で神聖な雰囲気の結婚式を挙げたい
- 親世代にも安心して参列してもらえるようきちんと感を出したい
- 写真映えよりも心に残る式にしたい
- 家族の絆を大切にしたい
このような考えがある人に、クラシカルウェディングはぴったりです。
あなたに向いているかチェック!

以下の項目にチェックして見てください。
当てはまる項目が大人は、クラシカルウェディングがおすすめです。
□ 歴史ある建物や美術館が好き
□ アンティーク家具や雑貨に魅力を感じる
□ クラシック音楽や生演奏が好き
□ 派手な演出より温かみのある時間を大切にしたい
□ 両家の親族を大切にしたい
□ 格式ある雰囲気が好き
□ 時代に左右されないスタイルに憧れる
当てはまる項目が多いほど、クラシカルウェディングとの相性が良いといえます。
自分たちの価値観と照らし合わせて、じっくり検討してみてくださいね。
クラシカルウェディングの成功は会場選びが重要
クラシカルウェディングを成功させる上で最も重要なのが「会場の雰囲気」です。

装花やドレスだけでは、本物のクラシカルウェディングは完成しません。
建物そのものがもつ歴史、素材感、光の入り方。これらの要素が全て合わさることで、結婚式全体にクラシカルな雰囲気を出すことができます。
会場選びで失敗しないためには、実際に下見に行くことが大切です。
写真だけでは分からない「空気感」を肌で感じてみてください。
会場選びの5つのチェックポイント
- 建物の歴史と品格
- 天井の高さ
- 自然光の入り方
- 音響設備
- ゲスト動線
会場を選ぶ際は、まず建物の築年数や建築様式を確認し、歴史や品格が感じられるかを見極めましょう。
天井の高さは開放感に直結するため、最低でも4m以上あると理想的です。さらに、窓の大きさや向きをチェックして自然光の入り方を確認しておくと、会場の雰囲気づくりに役立ちます。
音響設備も重要なポイントで、生演奏を検討している場合は特に注意が必要です。
最後に、ゲストが快適に移動できるよう、年配の方にも配慮したバリアフリー対応の有無を確認しておくと安心です。
このチェックポイントを踏まえ、クラシカルウェディングにぴったりな会場と選ぶ際のポイントを詳しくご紹介します。
ホテルウェディング

クラシカルウェディングの代表格といえば、老舗のホテルです。
重厚感のあるインテリア、天井の高い披露宴会場、きらびやかなシャンデリア。
クラシカルな雰囲気を存分に味わえます。
よりクラシカルな雰囲気にしたいのであれば、以下の点に注目しましょう。
- 天井が高く、照明が暖色系のボールルーム
- 大理石や木の質感を感じられる落ちついた空間
- 絵画やシャンデリアなどヨーロッパ風のデザインが施された会場
- パイプオルガンやグランドピアノが常設されている会場
- アンティーク調の調度品が配置されている空間
これらの要素が揃った会場を選ぶことで、格式高いクラシカルウェディングが実現できます。
伝統あるホテルほど、スタッフの所作も洗練されており、ゲストへのおもてなしも安心して任せられますよ。
ホテルではこんな人におすすめ!
ホテルウェディングの魅力は、格式の高さと安心感です。
スタッフのサービス、料理の品質、挙式から披露宴までの導線。すべてが整っているのがメリットです。
招待したゲストが安心できる心地よい空間を提供できます。
「正統派のクラシカルスタイルが好きで、ゲストへのおもてなしを重視したい人」にぴったりですよ。
本格的な教会・チャペル

クラシカルウェディングに欠かせないのが、歴史を感じさせる本格的なチャペルや教会です。
ステンドグラスから差し込む光、パイプオルガンの音色、美しいバージンロード。
一歩足を踏み入れただけでクラシカルな雰囲気を感じられます。
さらに、クラシカルスタイルを追求する場合は、以下の演出を取り入れるのはいかがでしょうか。
- ベールダウンの儀式
- 退場時のフラワーシャワー
- 聖歌隊による賛美歌
- リングベアラーとフラワーガールの起用
チャペルや教会の持つ静けさや神聖な雰囲気が挙式全体に深みを与えます。神聖な儀式がより一層映えることでしょう。
よりクラシカルな雰囲気にしたいときは、
- なるべくバージンロードの長い式場(最低でも10m以上)
- ステンドグラスや木製のベンチなどクラシカルな雰囲気の素材を使った式場
- 天井の高さと自然光の入り方が美しい式場
- パイプオルガンが設置されている式場
これらの条件を満たす会場を選ぶと、荘厳で感動的な挙式が叶います。
歴史ある教会では、その場所で結ばれた多くのカップルの幸せな記憶が空間に宿っており、特別な雰囲気を感じられますよ。
チャペル・教会ではこんな人におすすめ!
本格的なチャペルや教会では、儀式の持つ意味を感じながら壮大で感動的な挙式を挙げることができます。
クラシカル感を演出するためにも、挙式には伝統的な式次第を取り入れるといいでしょう。
「挙式にも本格的なクラシカルスタイルを取り入れて、伝統的な雰囲気を重視したい人」におすすめですよ。
注意点:独立型チャペルの場合、披露宴会場への移動が必要になることがあります。ゲストの負担を考慮して選びましょう。
西洋の伝統的な建物や外観の美しい洋館

アンティークな家具やレンガ造りの外観を持つ洋館や迎賓館。
クラシカルウェディングにぴったりです。
建物そのものが長い歴史を持っています。他の会場では味わえない重厚感や品格を感じられます。
外観も室内もアンティークな雰囲気。モノクロ写真やセピアトーンの撮影との相性が抜群です。
よりクラシカルな雰囲気の会場を選びたいのであれば、
- 明治〜大正時代に建てられた洋館
- 文化財に指定されている迎賓館
- イギリスやフランスの建築様式を取り入れた建物
- 暖炉や螺旋階段がある洋館
歴史的建造物ならではの重厚感と、現代では再現できない職人技の美しさが、特別な一日を演出してくれます。庭園がある洋館なら、ガーデンパーティーも楽しめますよ。
伝統的な建物・洋館はこんな人におすすめ!
歴史的建造物での結婚式は、まるで映画の登場人物になったような非日常感を存分に味わえます。
「古典的なクラシカルスタイルを取り入れたい、レトロでアンティークな雰囲気が好きな人」にぴったりです。
見学時のポイント
歴史的建造物は設備面で制約があることも。空調設備やバリアフリー対応を必ず確認してください。
クラシカルモダンな会場

最近注目を集めているのが「クラシカル×モダン」スタイルです。
モダンなゲストハウスや新しいホテルでも工夫次第でクラシカルな世界観を演出できます。
照明、家具、カラーコーディネートにこだわることがポイントです。
流行に左右されない品格を保ちつつ、古さを感じさせないスタイリッシュさ。
両方を表現できるのが魅力です。幅広い年齢層のゲストに好感を持ってもらえるスタイルですよ。
クラシカル×モダンな会場の例としては、
- アンティークな装飾を取り入れつつ、洗練された照明や開放的な空間を持つ会場
- モダンな会場でもグランドピアノの生演奏や弦楽四重奏を取り入れられる会場
- 最新設備とクラシカルなインテリアが融合した会場
建物が新しくても品格を感じられる工夫を取り入れることで、理想的なクラシカルな雰囲気を作れます。最新の音響・照明設備により、演出の幅も広がりますよ。
クラシカルモダンの会場はこんな人におすすめ!
伝統的な美しさと現代的な洗練さを兼ね備えているのが、クラシカル×モダンスタイルの魅力です。
古き良きものの格式や重厚感を大切にしつつ、トレンドを取り入れて上質な空間を演出できます。
「堅苦しい雰囲気は苦手、でも伝統的な結婚式にしたい」
「伝統的な雰囲気を取り入れながらも洗練された空間を作りたい」
という人におすすめです。
クラシカルウェディングの装花とカラーコーディネート
おすすめのカラーパレット
クラシカルウェディングでは、落ち着いた色使いが基本です。
メインカラー
- アイボリー、シャンパンゴールド
- ダスティピンク、ボルドー
- ネイビー、ダークグリーン
アクセントカラー
- ゴールド、真鍮色
- パールホワイト
- アンティークローズ
これらの色を組み合わせることで、上品で格調高い空間を作り上げられます。
装花選びのポイント
おすすめの花材
- バラ(特にガーデンローズやオールドローズ)
- 白いトルコキキョウ
- カスミソウ
- ユーカリやアイビーなどのグリーン
ボリューム感のある装花よりも、品のあるアレンジメントを心がけましょう。
高低差をつけたテーブル装花で、空間に奥行きを持たせるのもポイントです。
クラシカルウェディングにおすすめの演出アイデア
クラシカルウェディングの演出は「伝統を重視しつつ心に残る温かみのある演出」を心がけましょう。
派手な余興や演出より、ゲストひとりひとりに丁寧なおもてなしをすることが大切です。
儀式的な演出

キャンドルリレー
キャンドルリレーはヨーロッパの伝統的な儀式です。
新郎新婦からゲストへとキャンドルの火を灯します。それをゲストからゲストへリレーのように繋いでいく演出です。
ゲスト全員で火の光をつないでいく光景は、厳かな雰囲気の中にも温もりを感じられます。
ゲスト参加型で印象にも残りやすい演出ですよ。
演出のコツ:BGMはクラシック音楽を選び、照明を少し落とすことで幻想的な雰囲気を演出できます。
ベールダウン&ベールアップセレモニー
お母様が花嫁のベールを下ろす「ベールダウン」。
新郎がそのベールを上げる「ベールアップ」。
クラシカルウェディングにぜひ取り入れて欲しい演出のひとつです。
「巣立ちと新たな誓い」を象徴しているこの儀式は、式場全体が感動的な雰囲気に包まれます。
ワンポイントアドバイス:事前にお母様と練習をしておくと、当日スムーズに進行できます。
クロカンブッシュ
結婚式の定番演出であるケーキ入刀の代わりに「クロカンブッシュ」を取り入れるのもおすすめです。
フランスの伝統菓子で、小さなシューを積み上げたもの。「子孫繁栄」の願いが込められています。
華やかでクラシカルな雰囲気を味わえます。
これらの儀式的な演出は、単なるイベントではなく意味のある伝統として取り入れることで、結婚式全体に深みと重みを与えてくれます。ゲストも含めて全員で作り上げる温かい時間となるでしょう。
披露宴を彩る演出

生演奏
ピアノや弦楽四重奏、ハープなどを使った生演奏。
クラシカルな雰囲気を格上げしてくれます。
生演奏での入場は、映画のような雰囲気になりますよ。
歓談中も生演奏を取り入れれば、ゲストも優雅で上品な気分を味わえます。
おすすめの楽器編成
- ピアノ&ヴァイオリン
- 弦楽四重奏
- ハープ
光を使った演出
クラシカルウェディングでは、光をうまく使うことが大切です。
キャンドルや間接照明を活かして光を抑えれば、クラシックホテルの晩餐会のような雰囲気に。
影の演出を取り入れれば、クラシカルな空間の重厚感や奥行を際立たせることも可能です。
照明プラン例
- 挙式 → 自然光を最大限活用
- 披露宴前半 → 暖色系の照明で温かみを演出
- 披露宴後半 → キャンドルを増やして親密な雰囲気に
絆を感じる演出
クラシカルウェディングは「家族やゲストへ感謝を伝える」ことも大切なポイントです。
- 両親への手紙を新婦だけではなく新郎も行う
- プロフィールムービーに家族の写真をたくさん使い、これまでの歩みを振り返る
- 席札の裏にゲストひとりひとりに手書きのメッセージを記入
- 各テーブルを回って全員と写真撮影
- 祖父母への花束贈呈
派手な演出ではありませんが、おふたりの気持ちを伝えられて温もりのある演出になります。
時間をかけて準備した分、ゲストの心にも深く響きます。大切なのは、形式的にならず心を込めて行うことです。
準備スケジュールと予算

12ヶ月前から始める準備
12〜10ヶ月前
- 会場の下見と決定
- ゲストリストの作成
9〜7ヶ月前
- ドレス選び
- 招待状デザインの決定
6〜4ヶ月前
- 演出内容の決定
- 装花・装飾の打ち合わせ
3〜1ヶ月前
- 最終確認と調整
- リハーサル
早めの準備が、理想のクラシカルウェディングを実現する鍵です。
よくある質問と注意点
Q:若いゲストには堅苦しく感じられない?
A:演出や音楽選びで工夫すれば大丈夫です。
歓談時間を多めに取り、リラックスできる雰囲気作りを心がけましょう。
フォトブースなど、カジュアルな要素を少し取り入れるのもおすすめです。
Q:和装は合わない?
A:色打掛や白無垢も意外と相性が良いです。
お色直しで和装を取り入れることで、メリハリのある演出になりますよ。
注意すべきポイント
- 会場の収容人数と実際の着席人数のバランス
- 季節による空調の効き具合
- 高齢ゲストへの配慮(階段、トイレの場所など)
- 子連れゲストへの対応(控室の有無)
事前の確認と準備で、当日のトラブルを防げます。
まとめ
クラシカルウェディングについてご紹介しましたが、いかがでしたか。
クラシカルウェディングの魅力は「時を超えて愛される美しさ」を感じられることです。
トレンドは日々移り変わっていきます。でも、クラシカルスタイルはいつの時代にも愛され輝きを保ち続けています。
表面の美しさではなく本質を重視したクラシカルウェディング。
ゲストの記憶にも深く残り続けることでしょう。
準備は大変かもしれません。でも、こだわった分だけ特別な一日になります。
10年後、20年後に写真を見返したとき、「この結婚式にしてよかった」と思えるはずです。
伝統と格式を大切にしながら、おふたりらしさも忘れずに。
この記事を参考に、素敵なクラシカルウェディングを作ってくださいね!
きっと、ゲストの皆様にとっても忘れられない特別な一日になることでしょう。