【結婚式の料理】和食or洋食or和洋折衷?そお料理の選び方とメリット・デメリットをご紹介!

冷製エビのオードブル

前回の記事「【結婚式の衣裳】和装or洋装どっちにする?それぞれの魅力と選ぶポイントをご紹介!」では、和装と洋装の魅力や決め方についてご紹介しました。
今回の記事では、結婚式の料理を決めるときに悩みがちな「和食と洋食どちらにするのか」をテーマにみていきましょう。

結婚式の準備を進める中で、多くの新郎新婦が頭を悩ませるポイントの一つが「料理の種類」ではないでしょうか。華やかな衣装や感動的な挙式ももちろん大切ですが、披露宴のゲスト満足度に強く影響するのは「料理」なのです。

「料理がおいしかった結婚式は印象に残る」という声は年代を問わず非常に多く聞かれます。
実際、ゲストアンケートでは約8割の人が「料理」を最重要ポイントと回答しているため、料理選びは慎重に進めた方が良いポイントになります。

結婚式の定番料理スタイルには「和食」と「洋食」があります。
どちらを選ぶべきなのか、あるいは近年人気の「和洋折衷」にする方が良いのかなど、悩んでしまう人も多いはず。

そこでこの記事では、和食・洋食・和洋折衷それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しくご紹介します。ゲスト構成別におすすめの料理も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

結婚式の料理はとても大切!

結婚式の料理は、結婚式のアイテムの中でもとても重要な要素のひとつです。

披露宴の食事でメインのお肉料理が提供されたところ

結婚式の料理が重視される理由としては、まず結婚式の料理はゲストの満足度を左右する1番のポイントであるということが挙げられます。ゲストは食事を楽しみにしており、料理の美味しさによって満足度を高められるかどうかが変わってくるのです。

また、結婚式の料理はおもてなしの象徴でもありますよね。ふたりからゲストへ「来てくれてありがとう」という気持ちを形にしたものです。美味しい料理はゲストの記憶にも残りやすく、おもてなしの気持ちがストレートに心に届くので、結婚式の料理はとても大切なポイントなのです。

料理の平均費用は1人あたり15,000円〜20,000円
総額では100万円を超えることも多く、結婚式費用の中でも大きな割合を占めます。だからこそ、後悔のない選択が大切です。

結婚式の料理の種類やコース内容例をより詳しく知りたい人は「【結婚式のお料理】結婚式で大切な料理ってどう選ぶ?選び方と種類をご紹介!」を参考にしてみてください。

和食のメリット・デメリット

鯛とマグロのお刺身

まずは、和食のメリットとデメリットについてみていきましょう。

和食のメリット

鶴の水引を下に並べられている懐石料理の前菜

幅広い年代に安心して食べてもらえる

和食は、子どもからお年寄りまで幅広い世代が食べ慣れている料理なので「食べやすい」「胃もたれしにくい」という利点があります。

特に披露宴ではアルコールを飲むゲストも多いため、優しい味付けや油が控えめな料理が好まれることも。和食のコースは、煮物や椀物など穏やかな味わいの料理が続くため、食の好みが分かれることが少ないのもメリットですね。

また、年配ゲストは食事の内容を重視する傾向があるため、和食を選ぶことで「気遣いが行き届いている」という印象を与えることもできます。

縁起物の食材を多く利用できる

結婚式に限らず、日本では古来よりお祝い事に良いとされる食材が数多く存在します。

鯛の「めでたい」や昆布の「よろこぶ」、紅白の色合いを使った献立など、意味を持った食材を取り入れることで料理そのものに「祝福」の意味を込めることができるのです。

おすすめの縁起物食材

  • 伊勢海老(長寿)
  • 蓮根(見通しが良い)
  • 数の子(子孫繁栄)
  • 蛤(夫婦円満)

季節感を強く表現できる

和食は季節を感じられるというのも魅力です。

春は山菜や桜鯛、夏は清涼感ある冷やし椀、秋は松茸や栗、冬は蟹や根菜など、四季折々の食材がふんだんに使われます。料理だけでなく、器の素材や色、演出にも季節感を盛り込むことができますよ。季節を感じられる料理は、ゲストの印象にも強く残るでしょう。

和食は日本の文化や伝統を感じられる料理です。特に親族や年配ゲストが多い結婚式では、和食を選ぶことで格式高い雰囲気を演出でき、おふたりの配慮が伝わりやすくなります。

和食のデメリット

赤い和柄の和紙の上に、日本酒セットが置かれている

ボリュームが控えめに感じられることがある

和食は「上品な量」で提供されることが多く、見た目もコンパクトです。

これは和食の魅力のひとつである反面、若いゲストや食欲旺盛な友人たちにとっては「物足りないな…」と感じさせてしまうことも。さらに、披露宴のコース料理は長時間にわたるため、食べ応えが少ないと満腹感を得られずに料理の印象が薄れてしまうことがあります。

対策:品数を増やしたり、〆のご飯物をしっかり用意することで満足度を上げられます。

食材コストが高く、料金が上がりがち

和食は食材の質がそのまま味に直結するため、旬の魚介類や野菜など良い素材を揃える必要があります。

さらに、下ごしらえに時間と手間がかかり、調理工程も繊細なので料理人の技術力が必要です。これらが理由となり、会場によっては洋食よりも和食のコースが高額に設定されていることがあります。

平均費用:1人あたり18,000円〜25,000円(洋食より約2,000円〜3,000円高め)

海外ゲストがいるときは配慮が必要

和食はだしの香りや生魚、醤油の風味など日本料理独特の特徴があり、海外の方にとって馴染みが薄く苦手な人もいます。

特に生魚に抵抗がある方は多く、提供しても手がつけられない可能性も。海外ゲストがいて和食を選ぶ場合は、代替メニューを用意したり、和食風にアレンジした洋皿を取り入れたりと工夫するといいでしょう。

和食はメリット・デメリットがはっきりしています。ゲスト構成を考慮して、年配の方が多い場合や格式を重視する場合は和食がおすすめです。

洋食のメリット・デメリット

分厚いステーキにたくさんのキノコが盛り付けられ披露宴のお料理

続いて、洋食のメリット・デメリットについてみていきましょう。

洋食のメリット

牛フィレ肉のステーキ

華やかで写真映えする

洋食は和食と比べて圧倒的に見た目が華やかなので、披露宴の雰囲気を明るく華やかにしてくれます。

色とりどりの前菜やソースの装飾、立体的な盛り付けなど視覚的な楽しさがあり、写真に残したくなる美しさがあるのが魅力。SNSを楽しむゲストが多い披露宴では特に喜ばれやすく、披露宴全体の「明るさ」「賑やかさ」を出すことができます。

メインの肉料理は見た目のインパクトが大きいので、「今日は特別な日だ」と感じさせてくれる存在感もありますね。

若いゲストに人気が高い

洋食は味がしっかりしているため、友人世代のゲストが多い披露宴では「満足度が高い料理」として支持されます。

バターや生クリーム、濃厚なソースなど華やかな味付けは日頃味わえない贅沢感があり、イベント性の高い結婚式にぴったりです。また、パンと料理の相性が良くコース途中で小腹を満たしやすいため、若い人にとっては満足感が得やすいというメリットがありますよ。

人気のメイン料理

  • 牛フィレ肉のロッシーニ風
  • 仔羊のロースト
  • オマール海老のポワレ

ワインを楽しめる

結婚式では美味しいお酒も楽しみのひとつ。洋食とワインはとても相性が良く、披露宴をより洗練された雰囲気に導きます。

前菜や魚料理など淡泊な料理に白ワイン、肉料理に赤ワイン、デザートには甘口ワインなど、料理との組み合わせを楽しむことでお互いの美味しさを引き立て合うことができますよ。ワインが好きなゲストが多い場合や、大人っぽい披露宴を希望する人には洋食がぴったりですね。

洋食は華やかさとボリューム感が魅力です。友人中心の披露宴や、カジュアルな雰囲気を演出したい場合には最適な選択となります。

洋食のデメリット

白身魚のお料理

年配ゲストには重たいことがある

バターやクリーム、スパイスを使った料理はどうしてもこってりしてしまうため、年配のゲストには負担になることもあります。

「食べきれなかった」「少し重かった」という声が出やすく、ゲストの年齢層によっては注意が必要です。軽めの洋食の組み合わせや味付けの調整など、式場と事前に相談しておくといいですね。

対策:魚料理を増やしたり、野菜を多めにするなど調整が可能です。

シェフの腕前次第で美味しさが大きく変わる

洋食の場合、メインとも言える肉料理は火入れの状態が味を左右します。

レアかミディアムか、保温の仕方は適切かなど少しの差で満足度が大きく変わることも。料理を仕上げるスピードなども重要なので、会場に技術力のあるシェフがいるかどうか試食でしっかりと味を確認するといいですね。

洋食を選ぶ場合は、必ず試食会でメイン料理の火入れ具合をチェックしましょう。ゲスト人数分を同時に仕上げる技術があるかが重要なポイントです。

和洋折衷のメリット・デメリット

和洋折衷スタイルの披露宴メニュー

最後は、和洋折衷のメリット・デメリットについてご紹介します。

和洋折衷のメリット

白い陶器の上に盛り付けられた前菜の串料理

幅広い年代・国籍のゲストに対応できる

和洋折衷は、和の優しさと洋の華やかさを組み合わせることで、より多くのゲストに配慮できる料理スタイルです。

料理メニューの工夫次第で、幅広い年齢層にも合う料理を提供できます。さまざまな年代が集まる場合や、海外ゲストが多いときは和洋折衷がおすすめです。

人気の組み合わせ例

  • 前菜:和風カルパッチョ
  • スープ:フォアグラ茶碗蒸し
  • 魚料理:鯛の洋風ソース
  • 肉料理:和牛ステーキ
  • ご飯物:ちらし寿司

アレンジの幅が広い

和洋折衷は洋食と和食の「いいとこどり」ができるのもメリット。

たとえば「鯛を洋風ソースで仕上げる」「和の前菜に続けて洋風のスープを出す」など、シェフと相談しながら自由な構成ができます。ふたりの好みを反映させやすいので、オリジナルメニューを作りたい人にもおすすめですよ。

テーマ性のある披露宴にぴったり

和モダン婚、ナチュラル婚、季節婚など、料理にテーマ性を持たせたい場合も和洋折衷が◎。

和洋折衷はそのコンセプトに合わせた料理表現がしやすいため、結婚式全体の統一感を出しやすくなります。

和洋折衷は柔軟性が高く、ゲスト全員に配慮できる料理スタイルです。迷ったときは和洋折衷を選ぶと失敗が少ないでしょう。

和洋折衷のデメリット

テリーヌと小エビのカクテル、シューが盛り付けられているオードブル

会場やシェフによって得意不得意が出やすい

和食も洋食も高いレベルで調理できるシェフは限られています。

どちらか一方が苦手な場合は、コース全体の統一感が欠けてしまう可能性も。試食の際には必ず複数メニューを確認して、和洋折衷メニューに対応できるかどうか見極める必要があります。

料理全体のバランスに注意

和食→洋食→和食…というように、味の方向性がコロコロ変わってしまうと食べていて違和感が出てくることがあります。

また、取り入れたいメニュー単品だけで考えてしまうと、コース料理全体のバランスが崩れてしまうことも。メニュー構成の際には、シェフと丁寧に打ち合わせをするようにしましょう。

和洋折衷を選ぶ場合は、コース全体の流れを重視することが大切です。前半は和食寄り、後半は洋食寄りなど、まとまりのある構成を心がけましょう。

どの料理を選ぶ?ゲスト構成別のおすすめ料理はこれ!

薄いパープルのクロスと濃い紫のナフキンでコーディネイトされた流しスタイルの披露宴テーブル

ゲストの顔ぶれによって、和食・洋食・和洋折衷のどの料理を選ぶと良いのかが変わってきます。ゲスト構成別のおすすめの料理は次の通りです。

親族や年配ゲストが多い(60歳以上が3割以上)

  • 第1選択:和食
  • 第2選択:和食ベースの和洋折衷
  • ポイント:薄味で消化に良いメニューを中心に

【友人中心(20〜30代が7割以上)】

  • 第1選択:洋食
  • 第2選択:ボリューム重視の和洋折衷
  • ポイント:メイン料理のボリュームを重視

【幅広い年代のゲストが参加】

  • 第1選択:和洋折衷
  • 第2選択:軽めの洋食
  • ポイント:バランスを重視した構成に

【海外ゲストが多い】

  • 第1選択:洋食
  • 第2選択:洋食に和のアクセントをプラス
  • ポイント:生魚は避け、火を通した料理中心に

【お子様ゲストが多い(5組以上)】

  • 第1選択:洋食(お子様プレート対応可)
  • 第2選択:和洋折衷
  • ポイント:お子様メニューの充実度を確認

ゲスト構成を具体的に分析することで、最適な料理スタイルが見えてきます。招待状の返信が揃ったら、年代別・関係性別にリストアップしてみましょう。

試食会で必ずチェックすべきポイント

懐石料理

試食会での確認事項

  1. 温度管理:温かい料理は温かく提供されるか
  2. ボリューム:男性ゲストも満足できる量か
  3. 味付け:濃すぎず薄すぎないか
  4. 見た目:写真映えするか
  5. アレルギー対応:個別対応が可能か

アレルギー・食事制限への対応

  • 7大アレルゲンの確認は必須
  • ベジタリアン、ハラール対応の可否
  • 妊婦さんへの配慮(生もの除去など)
  • お子様メニューの内容確認

必ず本番と同じ条件で試食することが大切です。可能であれば、両家の親と一緒に試食会に参加し、意見を聞くのもおすすめです。

まとめ

今回は、結婚式の料理の中の和食・洋食・和洋折衷のメリット・デメリットをお伝えしました。

それぞれの料理には、良い部分と注意しなければならない部分がありましたね。
和食と洋食、そして和洋折衷のどれを選ぶかはおふたり次第ですが、大切なことは「誰にどんな気持ちを乗せて料理を届けたいのか」ということ。

料理は感謝の気持ちを伝えられる最強のおもてなしアイテムです。
料理は言葉以上に想いを伝える力があるので、おふたりでよく話し合って料理コースを決めてくださいね。

最終決定の前に確認したい3つのポイント

  1. ゲスト構成を年代別に分析したか
  2. 試食会で実際に味を確認したか
  3. 予算内で最高のおもてなしができるか

ゲスト全員が「美味しかった」と笑顔になる料理選びができれば、きっと素晴らしい結婚式になるはずです。