【結婚式の余興なし】アリ?間延びしない?メリット・デメリットと代わりの演出6選

生演奏の音楽に合わせて、ゲストに見守られながらダンスを楽しむ新郎新婦

結婚式や披露宴といえば、友人や同僚による「余興」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。歌やダンス、楽器の演奏、映像上映、ゲームなど、ゲストが新郎新婦のために準備した余興は、披露宴を盛り上げる定番の演出のひとつです。
一方で、最近では「ゲストによる余興はなしにする」という選択をする新郎新婦も増えています。
「余興がないと披露宴がさみしくないかな?」
「ゲストに楽しんでもらうためには、自分たちで何か余興を用意したほうがいいのかな?」
と心配になる人もいますよね。

そこで今回は、ゲストによる余興をしない新郎新婦が増えている理由と、余興なしの結婚式のメリット・デメリットをご紹介します。「間延びしないの?」という不安への対策や、余興の代わりになる演出6つも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

結婚式の余興とは?実施率はどのくらい?

美しい自然の中でお揃いのピンクのドレスをまとい、寄り添い合うブライズメイドたち

結婚式における余興とは、披露宴の中で新郎新婦やゲストが行う、歌やダンス、ゲームなどの演出のこと。その中でも特に昔からの定番になっているのが、友人や職場の同僚など、ゲストによる余興です。新郎新婦のために友人たちが協力して準備し、当日は会場全体を盛り上げるというのが、これまでの結婚式における余興の一般的なイメージでした。親しい友人が一生懸命準備してくれた余興は、新郎新婦にとっても大切な思い出になります。
また、余興をきっかけにゲスト同士の一体感が生まれたり、新郎新婦との思い出を振り返ったりできるのも、ゲストによる余興ならではの魅力。披露宴を盛り上げて印象に残る時間にしてくれます。

実施率を見ると、余興は必須のものではないことが分かります。
ハナユメの調査によると、披露宴で余興を行ったカップルは48.1%。つまり、半数以上が余興なしの披露宴を選んでいるということです。「余興があって当たり前」というイメージは、すでに実態と離れつつあります。
出典:ハナユメ「結婚式の披露宴で余興なしってOK?」

披露宴で余興なしを選ぶ新郎新婦が増えている理由

では、なぜゲストによる余興をしない新郎新婦が増えているのでしょうか。よく聞かれる理由をみていきましょう。

ゲストに負担をかけたくない

テラスを背景に、列席したゲストと一緒に笑顔で手を振って歓談を楽しむ新郎新婦

余興をゲストに頼むときは準備するゲストの負担を考える必要があります。余興は、当日その場の思いつきでできるものではありません。たとえば、ダンスを披露する場合には、メンバーを集め、曲を決め、振り付けを考え、何度も練習する必要があります。ムービーを制作する場合も、写真や動画を集めたり、構成を考えたり、編集したりと、多くの時間が必要になるでしょう。さらに、新郎新婦や式場との打ち合わせが必要になるケースもあります。
もちろん、こうした準備を「楽しい」と感じてくれる友人もいるでしょう。しかし、ゲストにはそれぞれ仕事や家庭、育児などの生活があります。結婚式に出席するだけでも時間や費用がかかる中、さらに余興の準備までお願いすることに申し訳なさを感じる新郎新婦が増えており、余興をお願いしない選択をする新郎新婦がいるのです。

ゲストに料理や歓談をゆっくり楽しんでもらいたい

余興を担当するゲストにとって、結婚式当日は少し特別な一日になります。自分の出番があるため「失敗しないだろうか」「ちゃんと盛り上がるだろうか」と緊張してしまうことも。出番が近づけば、料理をゆっくり味わう余裕がなくなったり、他のゲストとの会話を楽しめなかったりすることもあるでしょう。「ゲスト全員に結婚式を楽しんでもらいたい」との思いから、特定のゲストに役割をお願いするよりも、全員が自由に食事や会話を楽しめる時間を増やしたほうがよいのではないか、という理由で余興なしにする新郎新婦もいますよ。

新郎新婦がゲストと過ごす時間を増やしたい

披露宴の合間に、ドレスを着た女性ゲスト同士がリラックスして笑顔で会話を楽しむ様子

結婚式は、さまざまなプログラムがあるため、思っている以上に時間が早く過ぎていきます。ひとつひとつの演出は短時間でも、積み重なると、ゲストと自由に話せる時間は意外と少なくなってしまうことも。「せっかく来てくれたのだから、できるだけひとりひとりと話したい」などの想いがある人には、余興をなくすことも方法のひとつ。余興に使っていた時間を歓談にあてれば、ゲストのテーブルを回ったり、一緒に写真を撮ったり、直接感謝を伝えたりすることができますよ。

結婚式のスタイルが多様化している

余興をしないカップルが増えている背景には、結婚式そのもののスタイルが多様化していることもあります。以前は、大人数のゲストを招き、さまざまな演出を盛り込んだ華やかな披露宴が一般的でした。しかし現在では、家族や親しい友人だけを招く少人数の結婚式や、アットホームな雰囲気を重視した披露宴、レストランウェディングなど、さまざまなスタイルがあります。少人数の結婚式では余興をお願いできるゲストは限られる上、余興を行わずにゆったりと歓談の時間を過ごす方が結婚式の雰囲気に合うこともあります。
「大きな演出で会場を盛り上げる」という結婚式だけでなく、「大切な人たちと穏やかな時間を過ごす」という結婚式を選ぶ人が多くなったことも、余興のあり方が変わってきた理由のひとつでしょう。

余興なしの結婚式にはどんなメリットがある?

ゲストによる余興をなくすことは、さまざまなメリットがあります。

青空を背景に、笑顔で手をつなぎながら歩く新郎新婦と祝福するゲストたち

ゲストの負担を減らせる

先ほども触れたように、まずメリットとして挙げられるのがゲストの負担を減らせることです。余興の内容を考えたり、練習したり、映像を制作したりする必要がなくなるため、ゲストは結婚式当日まで自分の時間を使って準備する必要がありません。また、結婚式当日も料理を楽しんだり、ゲスト同士で会話をしたり、新郎新婦と写真を撮ったりと、それぞれが思い思いに自由な時間を過ごしやすくなります。

新郎新婦とゲストが交流する時間を増やせる

余興の時間を使って、新郎新婦がゲストのもとへ足を運ぶことで、ゲストと会話する時間を増やすことができます。各テーブルを回りながら写真を撮ったり、近況を聞いたり、直接お礼を伝えたりすることで、よりアットホームな雰囲気になりますよ。

披露宴全体にゆとりが生まれる

披露宴は、予定している演出が多いほど進行が忙しくなるため、余興をなくすことで時間に余裕を持たせやすくなるのもメリット。予定していた進行が押してしまった場合にも調整しやすくなるため、新郎新婦やゲストが焦らず過ごせます。余興をなくしたからといってその時間を別の演出で埋め尽くす必要はなく、あえて余白をつくることで自然な会話や思いがけない交流が生まれることもありますよ。

余興なしのデメリットと、その対策

余興なしにはメリットが多い一方で、心配になる点もあります。
事前に知っておけば、どれも対策できるものばかりです。

ビーチで新郎新婦を囲むグルームズマンとブライズメイドが笑顔でポーズ

間延びしないか心配

余興なしで最も多い不安が、「時間が余って間延びするのでは」というものです。
余興は20分ほどの時間を使うことが多いため、なくすとその分だけプログラムに空白が生まれます。ただし、披露宴の歓談時間はもともと2時間ほど。友人との食事と同じくらいの長さなので、実際に過ごしてみるとあっという間に過ぎていきます。
対策としては、空いた時間をあらかじめ何に使うか決めておくこと。フォトラウンドで各テーブルを回る、デザートビュッフェを取り入れるなど、時間の使い道を決めておけば間延びは起こりません。司会者との打ち合わせで、歓談中の進行についても相談しておくと安心です。

盛り上がりに欠けないか心配

歌やダンスのような分かりやすい盛り上がりがないため、静かな披露宴になるのではと心配する人もいます。
ただ、盛り上がりの形はひとつではありません。会場全体が一体になる盛り上がりもあれば、それぞれのテーブルで会話がはずむ盛り上がりもあります。少人数の結婚式やアットホームな雰囲気を大切にしたい場合は、後者のほうがおふたりらしくなることも多いです。
どうしても会場全体に動きがほしい場合は、後述するクイズやゲストインタビューを短時間だけ取り入れるとよいでしょう。

親世代や上司世代の反応が気になる

「披露宴には余興があるもの」という感覚を持っている世代の方もいます。特に親御様が「余興がないと寂しいのでは」と心配されるケースは少なくありません。
対策は、なぜ余興をしないのかを先に伝えておくことです。「ゲストに準備の負担をかけたくない」「ひとりひとりと話す時間を大切にしたい」という理由を説明すれば、たいていは納得してもらえます。当日のプログラムを見せながら、余興の代わりに何をするのかを伝えておくとより安心してもらえますよ。

余興をやりたい友人がいる場合

友人のほうから「余興をやりたい」と申し出てくれることもあります。断りづらくて悩む人も多いところです。

無理に断る必要はありません。気持ちはありがたく受け取りつつ、時間や内容を相談させてもらうとよいでしょう。「5分程度なら」「二次会でお願いしたい」といった伝え方であれば、相手の気持ちを大切にしながら進行も守れます。二次会のプログラムには余興を入れやすいので、そちらで活躍してもらうのもひとつの方法です。

余興の代わりになる演出6選

「余興をしないのはいいけれど、何も演出がないと少し物足りないのでは?」と思っている人もいることでしょう。そんな場合におすすめの、ゲストに大きな負担をかけずに楽しめる演出をご紹介します。

歓談やフォトラウンドを充実させる

余興がなくてもテーブルでグラスを囲み、笑顔で楽しい時間を過ごすゲストたち

余興の代わりとして最も取り入れやすいのが、歓談やフォトラウンドです。フォトラウンドとは、新郎新婦が各テーブルを回りゲストと一緒に写真を撮影する演出で、写真を撮るだけでなくその場で少し会話をすることもできます。「今日は来てくれてありがとう」「久しぶり!元気だった?」など、直接言葉を交わせますよ。

新郎新婦が企画するクイズやゲーム

会場を盛り上げたいという場合は、新郎新婦がクイズやゲームを企画するのもよいでしょう。たとえば、

  • 新郎新婦にまつわる○×クイズ
  • 幼少期の写真当てクイズ
  • 二人の思い出に関するクイズ
  • 新郎新婦の好みを当てるゲーム

などがあります。新郎新婦に関する内容であれば、ゲスト同士が自然に会話するきっかけにもなりますね。
ただし、長時間のクイズやゲームにしてしまうと歓談時間などが減ってしまうので、短時間で楽しめる内容にするといいでしょう。

サプライズムービーを上映する

披露宴会場の大きなスクリーンに映し出された映像をゲストが一緒になって見上げる様子

映像を使った演出も、余興の代わりとして取り入れやすい方法です。ゲストへの感謝を伝えるメッセージムービーや親御様への感謝の気持ちを伝えるムービーなどがおすすめ。新郎新婦にとってもムービー準備の負担はありますが、当日はゲストと一緒に映像を楽しむだけなので披露宴に集中できるのもポイントですよ。

ゲストへのサプライズプレゼント

ゲストに何かをしてもらうのではなく、新郎新婦からゲストへ感謝を伝える演出もおすすめです。たとえば、遠方から来てくれたゲストや、二人にとって特別な思い出のあるゲストを前に呼んで、インタビューを交えつつささやかなプレゼントを用意する方法もあります。また、誕生日が近いゲストをお祝いしたり、これまでお世話になった人へ感謝のメッセージを伝えたりするのもよいでしょう。
サプライズ演出のアイデアは、【サプライズ演出】新郎から新婦へ!サプライズ演出のアイデアをご紹介でも詳しくご紹介しています。

フォトブースを用意する

写真を撮ることが好きなゲストが多い場合は、フォトブースを用意するのも◎。おふたりの好きなものや結婚式のテーマに合わせて背景や小物を用意すれば、ゲスト同士で自由に写真を撮って楽しめます。新郎新婦がずっと関わる必要がないため、自然な形で楽しんでもらえるのもメリットですよ。

ゲストインタビューを取り入れる

ゲストがスマートフォンを向け、美しく佇む新郎新婦の姿を嬉しそうに撮影する様子

余興ほど大掛かりな準備はしたくないけれど会場に少し動きがほしいという場合は、司会者によるゲストインタビューもおすすめです。各テーブルからゲストに一言ずつ話してもらったり、新郎新婦との思い出を聞いたりすることで、自然に会場を盛り上げることができます。歌やダンスのように練習する必要がないため、ゲストへの負担も比較的少なく済みますね。
ただし、人前で話すことが苦手なゲストもいるため、司会者がランダムにインタビューするのではなく、事前におふたりがインタビューして欲しい人を司会者に伝えておくといいでしょう。

まとめ

結婚式の余興は、披露宴を盛り上げてくれる素敵な演出のひとつです。
友人や同僚が新郎新婦のために一生懸命準備してくれた余興は、おふたりにとっても忘れられない思い出になるでしょう。
しかし、結婚式に必ず余興を取り入れなければならないわけではありません。
ゲストに準備の負担をかけたくない、当日は料理や会話をゆっくり楽しんでほしい、ひとりひとりと話す時間を大切にしたいなどの想いから、ゲストによる余興をなくす新郎新婦が増えています。
余興に使っていた時間は、ご紹介したような方法でゲストを楽しませることができますよ。
余興をする、しないに正解はありません。おふたりらしい結婚式にするためには、どうしたら良いのかよく相談してみるといいでしょう。
ゲストへの負担や当日の過ごし方も考えながら、自分たちとゲストにとって心地よい披露宴のスタイルを選んでみてくださいね。