高砂スタイル テーブル?orソファ?のメリット・デメリット【Weddingトレンドレポート】

ガーデンウェディングでの高砂席のスタイル

皆さんこんにちは。
今回は、高砂スタイルのトレンドについてご紹介していきます。

披露宴中に新郎・新婦が座る席ってどんなもの?と聞かれると、
横長のテーブルにクロスがかかっており、華やかなお花が飾られている…というようなイメージが頭に浮かぶのではないでしょうか。

しかし今は、「ソファスタイル」も人気になってきています。
テーブルスタイルかソファスタイル、どちらを選ぶべきなのか…そんな疑問にお答えするためにも、それぞれのスタイルの特徴やメリット・デメリットをお伝えしていきます。

また、最後にはテーブルスタイルともソファスタイルとも少し異なった、次世代の高砂スタイルもご紹介していきます!

高砂とは?

まず高砂とは、披露宴でおふたりが座る席のことを指しますが、なぜ「高砂」と言うのでしょうか。
以前の結婚式では、招待ゲストの席よりも一段高くしてふたりの席を設けることが一般的でした。そのため、砂が高く丘のようになった様を高砂というように、結婚式の二人の席も高砂と呼ばれるようになったと言われています。また、「高砂」(古名「相生」)という能が、結婚式などの祝儀の席で謡われることが多かったため、という説もあります。

しかし、ふたりとゲストの距離が遠く感じられてしまうということから、今の結婚式では一段高くするという風習は少なくなってきています。

テーブルスタイルの特徴

綺麗な花で装飾された木製テーブルのナチュラル感あふれる高砂テーブル

これまで高砂のスタイルは、長い間テーブル一択でした。テーブル以外の選択肢がないという式場がほとんどだったかと思います。

同じテーブルと言っても、足部分がパイプ等のため、クロスをかけなくてはいけないものや、クロスは不要なしっかりした作りのもの等、様々ですが「新郎新婦の腰~足元は見えていない」という形が一般的です。

テーブルスタイルと希望される場合は、この高砂のテーブルがどのようなものなのかにも注目して式場見学が出来ると良いかと思います。クロス不要なしっかりとした作りのテーブルの方は高級感のある印象に、テーブルクロスをかけるものは少しカジュアルな印象になります。

それでは、テーブルスタイルを選んだ時のメリット・デメリットを見ていきましょう。

【メリット】

◎フォーマルな雰囲気になる

フォーマルスタイルの男性の手元

特に代表取締役や地域の議員さん等、普段気軽に接するような間柄ではない目上の方が列席する場合には、カチッとしたフォーマル感を重視することもあります。そういった場合には、やはり昔からのイメージでもあるテーブルが、フォーマル感を出すことができます。

また、装花の選び方によってはクラシカルな雰囲気も出せます。白・グレー・ブルーグレー・エバーグリーン等の落ち着いたカラーでコーディネートをすることで、モノトーンなイメージの大人で上質な結婚式を演出できます。

◎手元や足元が隠れるのでリラックスできる

手をつなぐ新郎新婦

カチッとした雰囲気の中でも、新郎新婦も少しはリラックスしたいですよね。そんな中でもテーブルであれば、腰から下は隠れているので、少し足を組んだり、少しヒールを脱いだりしても、ゲストにはバレません。新郎・新婦で手を繋ぐなんてことも、キュンとしますね。

◎食事を食べやすい

テーブルであれば、コース料理の全てをテーブル上に並べることができます。これだけは食べたい!というものを狙って食べることもできますね。中には、料理にはこだわったので全て完食した!という強者の新郎もいました。新婦はドレスの締め付けで食べきるのは難しいですが…、特に料理にこだわった!というふたりにはおススメです。

◎アルコールを捨てるバケツを用意できる

コロナ禍で一時期、お酌を禁止している式場もありましたが、今はお酌もOKになってきています。特に新郎は、男性友人にビールを注がれるということも多くありますので、飲みきれないアルコールを捨てられるバケツは心強いですよね。

【デメリット】

△高砂での写真はバストアップが中心になる

テーブルで唯一最大のデメリットは、写真がバストアップになることです。披露宴の進行上、立って過ごすシーンがない場合には、特にカラードレスの写真は多くがバストアップになってしまいます。

テーブルスタイルはこんなふたりにピッタリ!

  • フォーマル/クラシカルな大人な結婚式にしたい
  • ゲストと一緒にふたりも食事を楽しみたい
  • ふたりの空間もしっかり確保したい

ソファスタイルの特徴

高砂ソファスタイル

さて、今度はソファスタイルについてです。テーブルが無く、ソファだけで作られた高砂のスタイルです。テーブルスタイルに比べて、装花だけではなく、家具や小物等を置くことも多いため、ソファの周りを自分の好きな雰囲気やテーマに合わせてアレンジする幅が広いのが特徴です。

【メリット】

◎カジュアルな雰囲気になる

テーブルが無いため、ゲストとの距離も近くなり、カジュアルな雰囲気の結婚式にはぴったりです。逆を言うと、格式ある結婚式が良いと気にされるゲスト層がいる場合には、デメリットになることもあるので注意が必要です。

◎アレンジは自由自在!立体感のあるオシャレな結婚式になる

特徴にも記載しましたが、テーブルスタイルだとほぼ「テーブル上にお花を置く」という形になりますが、ソファだと周りに置く家具や小物によっても全く印象が変わりますし、お花も様々な花器に入れて置くことができます。ソファの横や後ろに背の高い装飾を置くことも多いので、立体感のあるオシャレな高砂空間になります。

◎ふたりの衣装が足元まで見える

新郎新婦の足元

時間をかけて選んだ一生に一度のドレス。胸元もそうですが、特にドレスのスカート部分にこだわりを持って選ぶ方も多いのではないでしょうか。Aライン、プリンセスライン、マーメイド、エンパイア…ドレスの形と言っても様々です。男性であれば、色直しで靴下のカラーを変えたり、シューズを変えたりと、足元でオシャレを楽しんでいる方もいます。

そんな一生に一度の衣装ですので、結婚式の中で最大限輝かせたいですよね。ソファスタイルであれば、ふたりが高砂に座っている間も、ずっと足元までゲストにもカメラマンにも衣装を魅せることができますよ。

【デメリット】

△テーブルに比べて座った時のふたりの高さが低くなる

ソファの方が椅子よりも高さが低いため、座ってしまうと、最前列のゲストの頭に隠れてしまい、後方のゲストから見えない…ということもあるので注意が必要です。
式場によっては、有料ですが高さを出すためのステージを用意しているところもありますので、一度確認してみても良いかもしれません。

△会場が狭いとドレスのすぐ近くにゲストの席になってしまう

ソファスタイルにあるためには、会場の広さとゲスト数のバランスも考慮する必要があります。おふたりが選んだ会場の定員数に対し、上限くらいのゲストを招待した場合、会場内は席で埋め尽くされると考えてください。会場側が提示している上限ゲスト数は、本当に限界数だと考える方がベターです。
それくらい狭い中でソファにしてしまうと、ふたりのソファぎりぎりにゲストの椅子がくることも…せっかくのカジュアル感なのに、圧迫感があっては勿体ないですよね。

△ふたりの料理がサイドテーブルに置かれ、食べにくい

ゲストテーブルのテーブルコーディネイトアイデア

テーブルが無いため、ふたりの料理はサイドテーブルに置かれます。しかも、ソファスタイルのサイドテーブルはとても小ぶりなことが多いです。そのため、置けたとしても1~2品で、全く食べていないのに下げられて他の料理が置かれているというのが普通です。
せっかく良いお料理を用意したから、自分たちも食べたい!というふたりには不向きですね。

ソファスタイルはこんなふたりピッタリ!

  • カジュアルな雰囲気のパーティにしたい
  • テーマに合わせて立体的な装飾アレンジを楽しみたい
  • 一生に一度の衣装を存分に堪能したい!

次世代の高砂トレンドは…

ソファスタイルは新しい形の高砂として、2015年頃から登場し、人気になってきましたが、最近ではまたテーブルスタイルにリバイバルしているとも言われています。そんな中、次世代の高砂トレンドとして注目されている高砂スタイルがこちらです。

「チェア」

高砂チェアスタイル

高砂にテーブルはなく、代わりに少し背の高いチェアが置かれているスタイル。ソファと比べて、ふたりの目線が高くなることがメリットとして考えられているようです。これまでのカフェやレストランを使った二次会等では目にしてきましたが、最近ではカジュアル向けの結婚式場でも選択肢の1つとして登場しているようです。チェアは、テーマによってアイアン調になったり、キャンプ用の椅子になったりと特に決まりはありませんので、こちらもカジュアル向けのスタイルになりますね。

足元が見えるテーブルスタイル

これまでのテーブルスタイルの高砂から、一歩進化したものがあえて足元を見せるテーブルスタイルです。アンティーク調のテーブルや、モノクロのアイアン調のテーブルにすることで、スタイリッシュでオシャレな高砂になるようです。テーブルスタイルのデメリットでもあった、ふたりの衣装が足元まで見えないという部分をカバーしていますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ネットで検索してみても、テーブルスタイルの方が良いのか?ソファスタイルの方が良いのか?と迷ってしまうほど、様々な意見がありますよね。
ただ、どちらのメリットもデメリットも、違う立場になれば逆の意味になってきますよね。そのため、大切なのは「自分たちはどんな雰囲気の結婚式をしたいのか」「招待しているゲストの中にその雰囲気と相違する立場の方はいないか」と考えることです。
高砂スタイルに自分たちを合わせるのではなく、自分たちにあった高砂スタイルを選びましょう!

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