【ウェディングケーキのトレンド】デザインは?どんな種類がある?和婚におすすめの和風ウェディングケーキも!
前回の記事「【結婚式の料理】和食or洋食or和洋折衷?お料理の選び方とメリット・デメリットをご紹介!」では、和食・洋食・和洋折衷のそれぞれの特徴やメリット・デメリットについてご紹介しました。
今回の記事では「ウェディングケーキ」についてみていきましょう。
結婚式の準備を進める中で「ウェディングケーキをどんなデザインにするか」は、多くのカップルが楽しみにしつつも悩むポイントのひとつです。ケーキ入刀やファーストバイトといった演出の主役であり、写真に残るシーンにも必ず登場するため「おふたりらしさ」をどう表現するか悩んでしまいがち。
最近のウェディングケーキは、デザインや素材、演出方法などさまざまなスタイルが誕生しています。実は約6割のカップルがオリジナルデザインを選択しており、ウェディングケーキの最新のトレンドを知っておくことで、おふたりにぴったりのスタイルを見つけやすくなりますよ。
この記事では、最近注目されているウェディングケーキのトレンドデザインについてご紹介します。和婚にぴったりな和風スタイルのケーキや、会場・テーマに合わせた選び方なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
最近人気のウェディングケーキはこれ!
最近のウェディングケーキは、おしゃれでおふたりのオリジナリティを出せるデザインが人気。ひと昔前のように「ウェディングケーキ=白い生クリームの段重ね」がメインという時代ではなくなっています。
ここでは、近年特に注目されているケーキのトレンドをみていきましょう。
ネイキッドケーキ:ニューヨーク発のおしゃれなケーキ

ネイキッドケーキとは、クリームやコーティングをあえて薄づきにし、クリームを全面に塗らずあえて生地の断面や質感を見せるデザインです。余計な装飾をそぎ落とした「素材の美しさ」が際立ち、ガーデンウェディングやナチュラル婚だけではなくガーリーな雰囲気にもできるため、さまざまなウェディングスタイルに合います。シンプルなのに圧倒的な存在感を出せる人気のデザインです。
【価格の目安】 通常のケーキより約1〜2万円安く抑えられることが多い
【人気の理由】装飾が少ない分、コストを抑えながらもおしゃれに見える
ドリップケーキ:「ライブ感」が魅力なケーキ

海外ウェディングから一気に広まったドリップケーキは、ケーキのトップからチョコレートやソースを垂らし、サイドを伝って落ちていく様子を楽しむデザイン。ゲストの目の前でケーキを完成させます。ソースをかける前後でウェディングケーキの雰囲気が大きく変化するため、写真映えするのも魅力。ひと味違った演出がしたい人に人気がありますよ。
【演出のコツ】新郎新婦が一緒にソースをかける演出が盛り上がる
【注意点】ドリップの練習が必要。本番での失敗を防ぐため事前確認を
ペイントケーキ:アート性の高いケーキ

ここ数年で一気に人気が高まったのが、ウェディングケーキの側面のクリームの塗り方「ナッペ」にひと工夫加えるペイントケーキです。バタークリームや生クリームをパレットナイフでラフに塗ることで、まるでキャンバスに描いた絵画のような表情が生まれアート性の高い仕上がりになります。
特に人気なのは、パレットナイフで描く「ウェーブ模様」、フリルを重ねた「ラッフルスタイル」、花びらのようにクリームを重ねた「ペタルケーキ」など。キレイにクリームが塗られたケーキよりも自然な風合いが出せるため、ナチュラル婚やガーデン婚との相性が抜群です。
【オーダーのポイント】パティシエの技術力が必要。過去の作品例を必ず確認
【価格帯】通常のケーキ+2〜3万円程度
カラーケーキ:ホワイト以外が主役に

最近では、ウェディングケーキ=白という常識が崩れつつあります。海外のインフルエンサーやSNSの影響もあり、カラーケーキがじわじわ浸透中。結婚式のテーマに合わせてグリーンやブルーにしたり、大人っぽい雰囲気にしたいのであればネイビーやブラックのようなダークカラーにしたりする人もいるようですよ。
くすみ系のパステルカラーや、ベージュなどのニュートラルカラーはナチュラルな雰囲気を出しつつ、お洒落なムードをプラスしてくれます。
【2024年の人気カラー】
- くすみピンク
- セージグリーン
- テラコッタ
ナチュラルデザインのケーキ:ボタニカル&フラワー系

ナチュラル志向の花嫁から根強い支持を得ているのが、植物を取り入れたボタニカル系ケーキです。食用花(エディブルフラワー)を使ったデザインはもちろん、ドライフラワーを合わせることで、大人っぽく落ち着いた印象にも仕上がります。
人気があるのは、オリーブの葉やハーブを使ってグリーン多めに仕上げるケーキや、押し花を貼ったようなフラワーアートケーキ、季節の花をふんだんに飾ったケーキなど。ナチュラルな雰囲気の会場や、カジュアルなパーティーと相性がよく自然体のオシャレさが演出できます。
【装花との連携】会場装花と同じ花材を使うと統一感が出て◎
【注意事項】生花使用の場合は衛生面の確認が必要
ミニケーキという選択肢も:少人数婚にぴったり

コロナ禍以降少人数婚や家族婚が増えたことで、ウェディングケーキも「大きければ良い」という考えはなくなりました。そこで注目されているのが、人数に合ったサイズのミニケーキなどです。
ミニケーキは1段になることが多く、大人数向けの多段ケーキと比べてサイズが小さい分デザインの細部にこだわりやすいのが魅力。ケーキトッパーを大きめにしたり、側面に細かいデザインを施したりすれば、大きいケーキでは不可能なおしゃれなデザインのウェディングケーキになって写真写りも抜群ですよ。
【適正人数】30名以下の少人数婚に最適
【価格メリット】3〜5万円程度で質の高いケーキが可能
素材重視のケーキ:見た目だけではなく味にもこだわりを

最近のウェディングケーキはデザインだけでなく、素材や味を重視されるようになっています。昔ながらの生クリーム×イチゴのケーキやチョコレートケーキに加えて、季節のフルーツである洋梨や桃、ベリー、マンゴーなどをたっぷり乗せたケーキやピスタチオやヘーゼルナッツなどのナッツ類を乗せたもの。
さらに、柑橘系フルーツに口当たりの軽いクリームを組み合わせたり、紅茶やほうじ茶、抹茶など香りを感じる素材を取り入れたりしたケーキもあります。甘さ控えめで上質感のあるテイストが最近の人気ですよ。
【ゲストの満足度UP】「美味しかった」という声が増える
【アレルギー対応】ナッツ類使用時は必ず事前告知を
これらのトレンドケーキは、それぞれに魅力があります。会場の雰囲気、ゲストの顔ぶれ、予算を考慮して、おふたりらしい一品を選んでくださいね。
「和風ケーキ」という選択肢も!
最近では和婚スタイルの人気に伴って、ウェディングケーキにも「和のエッセンス」を取り入れるケースが増えています。実際、和婚を選ぶカップルの約4割が和風ケーキを選択しています。
和風ケーキと聞くと「抹茶味のケーキかな?」とイメージする人もいるかもしれませんが、実際にはもっと幅広くデザイン性の高いものがあるんですよ。

抹茶×ホワイトのウェディングケーキ
和風といえば、思い浮かぶのはやはり抹茶ですよね。ホワイトのウェディングケーキの土台に抹茶ソースをドリップしたり、ケーキの側面に刷毛で塗ったかのように抹茶を塗ってグリーンの差し色を効かせたりするのがおすすめ。上品な雰囲気のケーキになり、和婚にぴったりですよ。
【味のバランス】抹茶の苦味とクリームの甘さが絶妙にマッチ
和の素材をあしらったアートケーキ
金箔を散りばめたり、麻の葉などの伝統模様をアイシングやチョコレートで表現したりするのもおすすめ。洋風ケーキでも、トップに水引や和柄のモチーフを使うだけで、一気に和の雰囲気になりますよ。
【費用の目安】金箔使用で+1万円程度
だるま・招き猫・こけしなどの縁起物ケーキ
和のモチーフであるだるまや招き猫、こけしなどのマジパンをケーキの上に乗せるデザインも◎。ポップで可愛らしく、遊び心を感じられるケーキになります。ゲスト参加型の演出とも相性が良く、ゲストにカットしたケーキを配るときにおみくじを添えるなどのアレンジを加えてもいいですね。
和菓子をアクセントにしたケーキ
栗きんとんやどら焼き、最中、ようかんなどを装飾として使うケーキもあります。まさに「和洋折衷」に仕上げられたケーキは、インパクト抜群で写真映えも◎。ご年配の方にも喜ばれやすいので、幅広い年齢層に支持される万能タイプですよ。
和風ケーキは、神前式や和装での披露宴にぴったり。ゲストの記憶に残る個性的な演出になること間違いなしです。
結婚式のテーマや会場×ウェディングケーキの相性で選ぶ
ウェディングケーキは、会場の雰囲気や披露宴のテーマに合わせて選ぶと全体の統一感が出て完成度がぐんと高まりますよ。

おすすめの「テーマ・会場×ウェディングケーキ」
- 【ナチュラル婚】ネイキッドケーキ・ペイントケーキ・ボタニカルケーキ
- 【ホテル婚・大人婚】ドリップケーキ・カラーケーキ・素材重視ケーキ
- 【少人数婚・アットホーム婚】ミニケーキ・素材重視ケーキ
- 【和婚・和風会場】和風ケーキ
- 【トレンド感重視】ネイキッドケーキ・ドリップケーキ
- 【ガーデンウェディング】ボタニカルケーキ・ネイキッドケーキ
- 【ナイトウェディング】ダークカラーケーキ・ドリップケーキ
デザインを先に決めるのではなく、「どんな空間にしたいか」から逆算して選ぶことで、よりイメージに合ったケーキが見つかりますよ。会場コーディネーターと相談しながら、全体のバランスを考えて選びましょう。
ウェディングケーキの予算のポイントはこれ!
ウェディングケーキは、こだわればこだわるほど金額が上がってしまいます。【平均予算は7〜10万円【ですが、実は費用構造はもっと奥深いものです。ここでは予算を考える上で知っておきたいポイントをご紹介します。
1段or多段

ウェディングケーキは段が多くなるほど、材料費と作業時間が増えるため金額も上がる傾向にあります。
- 1段:5〜7万円
- 2段:7〜10万円
- 3段:10〜15万円
予算を抑えたい人は1段にするのがおすすめ。予算を抑えつつ2段・3段のケーキにしたいという人は、フェイクと生ケーキを組み合わせることもできるので式場に相談してみるといいですね。
装飾の手間で費用が変わる
ウェディングケーキの装飾によっても金額は大きく異なります。ケーキに乗せるマジパンやシュガーフラワー、立体オブジェ、造形アートなどは繊細な技術も必要になるため高額になりがち(+2〜5万円)。
一方で、クリームを使ってペイントしたり金箔を散らしたりする装飾は比較的コストがかからずにできます。フルーツなどを使わないシンプルなケーキに、グリーンや装花などで装飾するのも素敵ですね。
季節感も価格に影響が
たくさんフルーツを飾りたい人や素材にこだわりたい人は、季節に合ったものを選ぶのがおすすめです。季節外れのフルーツは手に入りにくいため高額になる可能性が高く、味も落ちてしまいがち。
【季節のおすすめフルーツ】
- 春:いちご、さくらんぼ
- 夏:桃、マンゴー、メロン
- 秋:ぶどう、梨、栗
- 冬:みかん、りんご、洋梨
ウェディングケーキのサイズも大切

何段もある大きなケーキは華やかで素敵ですが、当然のことながらウェディングケーキが大きければ大きいほど金額は上がります。
【適正サイズの目安】
- 30名以下:4号〜5号
- 50名前後:6号〜7号
- 80名以上:8号以上
ケーキが人数に対して大きすぎるとフードロスだけでなく費用も無駄になってしまうことがあるので注意しましょう。
予算を考える際は、デザインの優先順位を決めることが大切。譲れないポイントを明確にして、プランナーに相談すると良いですよ。
オーダー時の注意点
必ず確認すべき5つのポイント
- アレルギー対応の可否
- 配送・保管方法(特に夏場)
- カット・配膳サービスの有無
- 写真撮影のタイミング
- 持ち帰り用パックの準備
失敗しないための事前準備
- 必ず実物大の見本か過去の写真を確認
- 試食で味をチェック
- 演出の流れを詳細に打ち合わせ
- 予備のケーキサーバーを準備
まとめ
今回はウェディングケーキについてご紹介しました。
ウェディングケーキは毎年新しいデザインが出ており、日々トレンドが変わっています。
ご紹介したようにさまざまなデザインがあり、それぞれ雰囲気が違っていますよね。
大切なのは、トレンドを追うだけでなく「おふたりらしさ」と「ゲストへのおもてなし」のバランスです。
見た目の美しさも大切ですが、美味しさや演出との相性も考慮しましょう。
ウェディングケーキの何を重視するのか、どんなケーキがおふたりの結婚式にぴったりなのかをよく話し合ってみてくださいね。
【最後にチェック】
□ 会場の雰囲気に合っているか
□ 予算内に収まっているか
□ ゲストが喜ぶデザインか
□ 写真映えするか
□ 演出がスムーズにできるか
この記事を参考に、素敵なウェディングケーキを見つけられますように!


