【ウェディングケーキ演出】定番から最新まで!演出選びのコツと成功ポイント
前回の記事「【ウェディングケーキのトレンド】デザインは?どんな種類がある?和婚におすすめの和風ウェディングケーキも!」では、ウェディングケーキのトレンドデザインについてご紹介しました。
今回の記事では、「ウェディングケーキ演出」についてみていきましょう。
披露宴の中でも、ひときわ注目が集まるのが「ウェディングケーキを使った演出」です。会場の雰囲気が一気に盛り上がる瞬間であり、ゲストの視線がおふたりに集まる重要なタイミングでもあります。
シャッターチャンスとして、多くのゲストの写真にも残る瞬間です。演出次第でおふたりの個性やゲストへの想い、家族との絆などを表現できる貴重な時間になりますよ。
そこで、この記事では、さまざまなウェディングケーキ演出を詳しくご紹介します。選ぶときのポイントや成功させるコツについても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。
【最新版】人気のウェディングケーキ演出はこれ!

ウェディングケーキに関係する演出には、さまざまな種類があります。ここでは、定番演出から最新アイデアまでたっぷりご紹介します。
ケーキ入刀

ウェディングケーキ演出の王道といえば、やはり「ケーキ入刀」ですよね。入刀の瞬間はシャッターチャンスでもあり、ゲスト全員がカメラを向ける大注目のシーンです。
ケーキ入刀にもさまざまなスタイルがあります。
- 家族入刀
- ダブルケーキ入刀
- 各卓ケーキ入刀
家族が手を添えて行う入刀や結婚式を挙げていない兄弟や親友などと一緒に行うダブルケーキ入刀、各卓に小さなケーキを配置してそのケーキを入刀する各卓ケーキ入刀などのユニークな演出も。
アレンジの幅がとても広いのが特徴です。
<成功のポイント>
ケーキ入刀は「ナイフを入れる角度」と「おふたりの立ち位置」が写真映えを左右します。
ナイフは水平よりやや斜め下に向けると美しく見えます。また、新郎が新婦の後ろに立つのではなく、横に並んで体を少し斜めにすると、ゲスト席からおふたりの表情がよく見えますよ。
ファーストバイト

ケーキ入刀と合わせて定番になっているのが「ファーストバイト」です。
新郎新婦がお互いにケーキを食べさせ合う演出で、新郎から新婦へは「一生食べ物に困らせません」、新婦から新郎へは「美味しいごはんを作ります」という意味が込められています。
食べさせるときの小物を工夫すれば、よりインパクトのある演出になります。
- 大きなスプーン
- お玉やしゃもじ
- 小さめのスプーン
食べさせるときのスプーンを大きなスプーンにしたり、お玉やしゃもじなどユニークな要素を取り入れたりすれば、よりインパクトのある演出になり写真映えも◎。あまり注目されたくないのであれば、小さめのスプーンでゆっくり目を合わせて食べさせ合うと、ぐっと大人っぽいムードになりますよ。
小物の選び方ひとつで雰囲気が変わるため、テーマ性を出しやすい演出です。
<成功させるポイント>
大きなスプーンを使う場合、実際に食べられる量はほんの少しです。
見た目のインパクトを重視しすぎて、食べにくい状況にならないよう注意しましょう。また、口元にクリームがつきやすいので、すぐに拭けるようナプキンを近くに準備しておくと安心です。
親御さんを絡めた演出:ラストバイト・サンクスバイト
親御さんへの感謝の気持ちを伝えたい方におすすめなのが、ラストバイト・サンクスバイトです。
ラストバイト
親御さんから新郎新婦に食べさせてあげる演出です。親御さんからの最後の一口となり「大切に育ててきた子どもが新たな家庭へ旅立つ」という意味があります。
サンクスバイト
新郎新婦から親御さんへ食べさせる演出です。「今まで育ててくれてありがとう」という意味を込められます。
どちらもとても感動的なシーンになります。親御さんの照れくさそうにする光景は、親族ゲストにも喜ばれますよ。
<成功させるポイント>
親御さんは緊張されていることが多いです。
事前に「こんな演出を考えています」と伝えておくと、当日スムーズに進みます。サプライズにしたい場合は、直前に司会者から簡単に説明してもらうと、親御さんも戸惑わずに参加できますよ。
お世話になった方へ:サンクスバイト
これまでお世話になった人へケーキを食べさせることで感謝を伝える演出です。
親友や兄弟姉妹、恩師、職場の上司など、感謝を伝えたい人を選びましょう。
当日まで内緒にしておけばサプライズ感もあります。誰が呼ばれるのか予想しながら見守るゲストも多く、会場の一体感が生まれやすいのもポイントですね。感謝の言葉と一緒に贈ると、より温かいシーンになります。
<成功させるポイント>
サプライズで指名する場合、極端に恥ずかしがり屋の方は避けたほうが無難です。
また、指名されなかった方への配慮として「代表して」という言葉を添えると、他のゲストも温かく見守れる雰囲気になりますよ。
ケーキサーブ

ケーキサーブは、海外では定番の演出のひとつです。新郎新婦がゲストへ直接ケーキを配りながら「来てくれてありがとう」と会話ができます。おもてなしの気持ちが伝わる演出ですよ。
ケーキを配る際に、たくさんのゲストと写真が撮れたり、コミュニケーションの時間が増えたりするのが魅力です。
ゲストの人数が多いと時間がかかるため、以下のような工夫も検討してみてください。
- 抽選で選ばれた数名にだけ特別に提供する「プレミアムサーブ」
- 最初の数卓だけ新郎新婦が配り、残りはスタッフに任せる
- 親族卓や主賓卓など、特定のテーブルに限定する
<成功させるポイント>
ケーキサーブは「歩きやすい動線」の確保が重要です。
テーブル間が狭い会場では、ドレスの裾を踏んでしまったり、ケーキを落としそうになったりすることも。事前に会場を歩いてみて、動きやすいルートを確認しておきましょう。
ドリップケーキ演出

ケーキの上からチョコやキャラメル、ベリーソースなどをかけて、ゲストの目の前でウェディングケーキの仕上げを行うライブ演出です。近年、SNS映えするということもあり人気が上昇しています。
とろりと流れるソースはライブ感があり、ゲストの歓声が上がるポイント。カラーソースを使えば、ふたりのテーマカラーに合わせたオリジナルケーキを演出できますよ。
<成功させるポイント>
ドリップケーキは「ソースの温度管理」がポイントです。
温かすぎると流れすぎてしまい、冷たすぎると固まってきれいに流れません。パティシエとの事前打ち合わせで、当日のタイミングを確認しておきましょう。また、ソースが飛び散る可能性があるため、衣装の保護対策も忘れずに。
ゲスト参加型演出

ゲスト参加型のケーキ演出は、披露宴会場全体に一体感が生まれます。会場の雰囲気が一段と温かくなるのが魅力です。代表的な演出をみていきましょう。
フルーツトッピング
生クリームだけの真っ白なウェディングケーキを用意して、ゲストにフルーツをトッピングしてもらいます。世界で1つだけのオリジナルウェディングケーキが完成しますよ。
トッピングのタイミングは、ウェルカムパーティー中などゲストの待ち時間を利用すると良いでしょう。どんなケーキが完成しているか、新郎新婦も楽しみな演出ですね。
チョコペンメッセージ
ゲストにチョコペンで新郎新婦に向けたメッセージを書いてもらう演出も人気があります。
チョコペンでウェディングケーキに直書きするのは失敗のリスクがあります。あらかじめ用意したマカロンやチョコプレートにメッセージを書いてもらう方法がおすすめです。メッセージが書かれたものをウェディングケーキに装飾すれば、ゲストからの想いがこもったウェディングケーキになりますね。
子どもに参加してもらう

子ども連れゲストが多い結婚式であれば、子どもたちに参加してもらうのもおすすめです。
- 子どもにケーキのトッピングを運んでもらう
- フルーツを1つ乗せてもらう
- 小さなフラッグを立ててもらう
可愛らしい姿に会場全体が温かく柔らかい空気になりますよ。
ゲスト参加型演出は、「みんなで作り上げる」という特別感が魅力です。ただし、参加を強制しない配慮も大切。「ご自由にどうぞ」というスタンスで、参加したい方だけが楽しめる雰囲気づくりを心がけましょう。
ラッキードラジェ
ゲストに配るケーキの中に当たりである「ドラジェ」が隠されていて、当たったゲストにプレゼントを渡すという演出です。ゲストがワクワク・ドキドキ感を楽しむことができ、会場に笑いと活気が生まれます。
カラフルなドラジェは見た目が可愛らしいのも魅力です。
<注意点>
ドラジェはアーモンドを砂糖でコーティングしたお菓子です。
ナッツアレルギーをお持ちの方がいる場合は、別のアイテムに変更するか、事前にゲストへ周知しておきましょう。
ウェディングケーキ演出を選ぶときの5つのポイント
ウェディングケーキ演出を選ぶ際は、「やりたいものを選ぶ」という方法もあります。しかし、会場との相性やゲストの顔ぶれ、おふたりのキャラクターなどを踏まえた上で決めていくのがおすすめです。披露宴全体の完成度が大きく変わりますよ。
1. 会場の雰囲気やテーマと合わせる

テーマや雰囲気に合った演出を選ぶと、披露宴全体に統一感が生まれます。
| テーマ・雰囲気 | おすすめの演出 |
|---|---|
| 家族・感謝 | ラストバイト、サンクスバイト |
| ナチュラル・ガーデン | ドリップケーキ演出 |
| わいわい楽しく | ケーキトッピング、ゲスト参加型、ラッキードラジェ |
| 大人っぽく上品に | 小さめスプーンでのファーストバイト、ケーキ入刀のみ |
会場とマッチした演出を選ぶことで、より一層素敵な雰囲気になりますよ。
2. 衣装との相性をチェックする

演出によっては、衣装との相性確認が必要です。
特に注意が必要なのが「ドリップケーキ演出」です。ソースが衣装に飛び散るリスクがあるため、ボリュームのあるAラインやプリンセスラインのドレスの場合は気をつけましょう。
スレンダーラインのドレスなど、軽やかで動きやすいドレスが向いています。動きやすい衣裳は、ケーキサーブ演出にもぴったりです。
どうしても着たい衣裳があるけれど動きにくさが懸念される場合は、以下の対策を検討してみてください。
- スタッフにあらかじめタオルやエプロンを用意してもらう
- 事前にリハーサルを行わせてもらう
- ドレスの裾を少し持ち上げるタイミングを決めておく
プランナーさんとよく相談してみるといいですね。
3. 写真映えを考慮する

ウェディングケーキ演出は、たくさんのゲストが写真を撮影するタイミングです。大事な瞬間なので、できるだけきれいな姿で写真を残したいですよね。
写真映えを良くするためのチェックポイントはこちらです。
- ケーキの高さ
- ケーキの向き
- 背景
- 照明
写真映えを良くするには、ケーキの高さをおふたりの胸〜腰あたりに設定し、ゲスト席から正面が見える向きに配置しましょう。背景に余計な柱や人が映り込まない場所を選び、逆光を避けた位置にケーキを置くことで、ゲストのスマホ撮影でもきれいに写りますよ。
ゲストのスマホ撮影が多い場合は、背景の明るさを考えた位置決めがベストです。
4. ゲストの人数を考慮する

演出によっては、ゲストの人数との相性があります。
大人数(80〜100名以上)におすすめ
- ラッキードラジェ
- ゲスト参加型演出
- ケーキ入刀+ファーストバイト
少人数(30〜50名程度)におすすめ
- ケーキサーブ
- フルーツトッピング
- 全員参加のチョコペンメッセージ
大人数でケーキサーブを行う場合は、抽選制にしたり、最初だけ配って残りはスタッフに任せたりする工夫が必要です。少人数の披露宴では、時間がかかる演出でもゲストが持て余すことなく楽しめますよ。
5. 進行全体のバランスを見る
ウェディングケーキ演出は、披露宴の進行の中でも盛り上がりのピークになりやすい場面です。
他の演出とのバランスを見ながら決めましょう。
例えば、余興やスピーチが多い披露宴では、ケーキ演出はシンプルにまとめるのも一つの選択肢です。逆に、余興が少なめの披露宴では、ゲスト参加型のケーキ演出で盛り上がりを作ると良いでしょう。
披露宴全体を俯瞰して、メリハリのある進行を意識してみてください。
よくある質問
Q. ケーキ入刀とファーストバイト、両方やるべき?
必ずしも両方やる必要はありません。
時間の都合や好みに合わせて、どちらか一方だけでも十分です。ただし、両方行うとゲストの撮影タイムが増えるため、思い出の写真が増えるというメリットがあります。
Q. 生ケーキとイミテーションケーキ、どちらがいい?
演出内容によって選びましょう。
ケーキサーブやラッキードラジェを行うなら生ケーキが必須です。写真映え重視でゲストへの提供は別のデザートにする場合は、イミテーションケーキでも問題ありません。
Q. 演出を決める時期はいつがベスト?
披露宴の3〜4ヶ月前には大まかな方向性を決めておくと安心です。
ケーキのデザインや演出に必要な小物の手配にも時間がかかります。1ヶ月前までには詳細を確定させましょう。
まとめ
今回は「ウェディングケーキ演出」についてご紹介しました。
ウェディングケーキ演出は、おふたりだけではなくゲストにとっても印象に残りやすい大切なシーンのひとつです。
定番のケーキ入刀から人気のドリップケーキ演出、ゲスト参加型演出など、楽しみ方はさまざま。どの演出も「ふたりらしさ」を反映できる要素があり、選び方によって披露宴の雰囲気を大きく左右します。
大切なのは、会場の雰囲気、衣装との相性、ゲストの人数、写真映えなど、さまざまな角度から検討すること。そして何より、おふたりが心から楽しめる演出を選ぶことです。
この記事を参考に、素敵なウェディングケーキ演出を見つけてくださいね。


