【秋の結婚式】人気の秋婚!魅力やおすすめのテーマをご紹介

木々が赤く染まった紅葉の中で正装した新郎新婦が抱き合って立っており、空空はまぶしい光が射している。

前回の記事「【夏の結婚式】開放感溢れる夏婚は魅力がいっぱい!暑さ対策や注意点もご紹介」では、夏の結婚式の魅力や暑さ対策についてお伝えしました。
今回の記事では「秋の結婚式」についてみていきましょう。

秋は結婚式を挙げるのに最も人気がある季節です。
結婚式の列席経験がある人は、秋の結婚式が1番多かったという人もいるはず。
多くのカップルから人気がある秋の結婚式ですが、人気の理由は何なのか気になりますよね。
そこでこの記事では、秋の結婚式の魅力や気を付けるべきポイントをご紹介します。おすすめのテーマも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

秋は結婚式の人気シーズン!

紅葉している山を背景に、カジュアルな服装の新郎と、白いウェディングドレスの新婦が手をつないでいる

秋は1年の中で1番人気のシーズンです。「ゼクシィトレンド調査2024(全国推定値)」によると、「11月」に結婚式を挙げた人が「14.0%」と最も多く、次いで「10月」が「11.7%」となっています。結婚式を挙げる時期について詳しく知りたい人は「【結婚式を挙げる時期】人気の時期と不人気月はいつ?シーズン別のメリット・デメリット」でご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

秋が人気の理由は、後ほど詳しく解説しますが、気候の良さだけでなく、美しい自然、豊かな食材、そして「結婚式シーズン」としてのイメージが定着していることなど、複合的な要因があります。特に「秋晴れ」という言葉があるように、空が高く澄み渡り、写真映えする日が多いことも大きな魅力です。

また、伝統的に秋は「実りの季節」として豊かさや収穫を象徴する時期。新しい人生の門出を祝う結婚式にぴったりのシンボリズムを持っていると言えるでしょう。日本人の感性に深く根付いた「秋」のイメージが、結婚式という特別な日と自然に調和するのも人気の理由かもしれません。

では、なぜ秋の結婚式は人気があるのでしょうか。秋の結婚式の魅力についてみていきましょう。

秋の結婚式の魅力

紅葉した森の湖のほとりで、夕日に向かって手をつないで立っている新郎新婦。

秋の結婚式の魅力は、

  • 心地よい気候
  • ゲストが参加しやすい
  • 自然を使った演出ができる
  • 旬の食材が豊富
    の4つがあります。それぞれをみていきましょう。

心地よい気候

秋とは一般的に9月~11月を指しており、気候が良く過ごしやすい季節です。暑すぎず寒すぎない秋は、屋外の演出がしやすくゲストも快適に過ごせるため結婚式にぴったりなシーズンといえますね。スーツやドレス、着物などゲストも服装に困ることなく参加できます。

特に9月下旬から11月中旬にかけては、湿度が低く爽やかな日が続くことが多いのも魅力です。気温は平均して15~25度程度と、フォーマルな装いでも快適に過ごせる範囲内。夏のように汗で化粧が崩れる心配も少なく、冬のように厚手のコートが必要になる煩わしさもありません。

また、秋の気候は新郎新婦にとっても大きなメリットです。特に新婦は、長時間の挙式・披露宴でも比較的楽に過ごせます。重いウェディングドレスでも暑さで体力を消耗することが少なく、メイクも長持ちしやすいので、終始美しい姿で結婚式を楽しむことができるでしょう。新郎も同様に、タキシードやスーツを着ていても快適に過ごせる気候なのは大きな利点です。

さらに、秋の気候は写真撮影にも適しています。柔らかな光が差し込む秋の陽射しは、フォトグラファーにとって理想的な光の条件を提供してくれます。晴れの日が多く、夏の強烈な日差しや冬の曇天とは異なり、自然な明るさと温かみのある写真に仕上がりやすいのです。これは一生の思い出として残る結婚写真にとって、とても重要なポイントといえるでしょう。

ゲストが参加しやすい

TODAY is the Perfect Day to be HAPPY と書かれたスケジュール帳が開かれている

秋はゲストが結婚式に参加しやすいというのも魅力のひとつ。祝日のある月が多く連休もあるので、遠方からのゲストにも参加してもらいやすい季節です。

また、秋と同じく結婚式を挙げる季節として人気があるのが春ですが、年度が変わる時期で何かと忙しい時期なのがネックですよね。その点、秋は比較的落ち着いていてゲストが都合をつけやすいのもメリット。新郎新婦としても、秋の前には夏休みがあるのでゆっくりと結婚式の準備を進められますよ。

特に、9月の「敬老の日」と「秋分の日」、10月の「スポーツの日」、11月の「文化の日」「勤労感謝の日」など、祝日を絡めた3連休や4連休が多いため、遠方に住むゲストも参加しやすい環境が整っています。また、夏休みシーズンほど交通機関や宿泊施設が混雑していないのも、ゲストにとっては嬉しいポイントです。

さらに、秋は年末年始のような特別な行事や、春の入学・卒業シーズンほど個人的な予定が立て込みにくい時期。ゲストにとって「参加したいけれど他の予定と重なって行けない」という事態が比較的少ないのも大きな利点といえるでしょう。

また、企業や組織の行事も、秋は夏の休暇シーズンや年末の忙しさと比べると少なめです。仕事の都合で欠席せざるを得ないというケースも減らせるでしょう。特に社会人ゲストが多い結婚式の場合、このポイントは重要です。

加えて、大学生や教師など学校関係者のゲストにとっても、春や夏の試験シーズンと比べると、秋は比較的参加しやすい時期。特に11月は多くの学校で文化祭や学園祭が終わり、冬休みまでの落ち着いた時期に当たるため、学生や教育関係者のゲストも招きやすいでしょう。

自然を使った演出ができる

真っ赤に高揚した。たくさんの紅葉の葉っぱ

秋は穏やかな気候で過ごしやすいので、屋外など自然を使った演出が取り入れやすい季節です。紅葉が美しい季節でもあるので、赤や黄色に染まった木々をバックに写真撮影を楽しめます。ガーデンを使ってバルーンリリースやデザートビュッフェなど、暑い夏や寒い冬には行いにくい演出を取り入れられるのも魅力ですね。

秋の自然を活かした演出としては、例えばガーデンでのウェルカムパーティーが挙げられます。夕暮れ時のガーデンに、温かみのある照明やキャンドルを灯せば、ロマンチックな雰囲気が生まれます。紅葉した葉をテーブルに散らしたり、木の実や松ぼっくりをデコレーションに使ったりすることで、季節感あふれる空間を演出できるでしょう。

また、フォトジェニックな秋の風景を背景に、ゲストとの集合写真や記念撮影を行うのも素敵です。特に、紅葉の名所に近い会場であれば、挙式前後に紅葉スポットでのロケーション撮影も検討してみてはいかがでしょうか。白いウェディングドレスと紅葉の赤や黄色のコントラストは、とても美しい写真になります。

さらに、自然光をふんだんに取り入れた明るい会場で結婚式を行うことができるのも秋ならでは。大きな窓から差し込む秋の柔らかな光は、会場全体を温かく包み込みます。また、秋の澄んだ空気の中でのガーデン挙式は、開放感があり印象的なセレモニーになるでしょう。

自然を活かした装飾アイデアとしては、季節の草花や実物を使ったセンターピース、紅葉した枝を使ったアーチやバックドロップ、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを使ったブーケなど、さまざまな可能性があります。これらは自然の素材ならではの温かみと季節感を演出してくれます。

ガーデンを持つ会場では、「落ち葉のバージンロード」を作る演出も素敵です。赤や黄色、茶色の落ち葉を敷き詰めたバージンロードは、まるで森の中での挙式のような幻想的な雰囲気を生み出します。秋の風情を感じられるこのような演出は、ゲストの心に残る特別な思い出になるでしょう。

旬の食材が豊富

昨日、まな板の上にのせられたたくさんキノコ。 マッシュルーム、しめじ、ブナシメジ、エリンギ、しいたけ。

「実りの秋」「食欲の秋」と言われる秋は、旬の食材が豊富に揃う季節。キノコや栗、かぼちゃ、秋鮭など秋の食材を婚礼料理に盛り込むと、より季節を感じられる結婚式になります。旬の食材を使った料理はゲストの満足度もアップし喜ばれることでしょう。デザートやプチギフトなどに秋の食材を取り入れるのもおすすめです。

秋の食材を使ったメニュー例としては、前菜に松茸や舞茸などの香り高いキノコを使ったスープや、柿と生ハムを組み合わせた一品。メインディッシュには秋鮭のポワレや、鹿児島産黒毛和牛のローストなど、旬の食材を活かした料理が考えられます。また、栗やさつまいもを使ったデザートも人気です。栗のモンブランやさつまいものタルトなど、甘さ控えめで大人も楽しめるスイーツが好評です。

また、食事だけでなく、ドリンクメニューにも秋らしさを取り入れることができます。例えば、ウェルカムドリンクに柿や梨、りんごなどの果実を使ったカクテルやモクテル(ノンアルコールカクテル)を提供したり、乾杯用のシャンパンに少量の栗のリキュールを加えたりするのも季節感のある演出です。

さらに、結婚式の定番となっているウェディングケーキにも、秋ならではのアレンジを加えることができます。栗やりんご、洋梨などの秋の果物をデコレーションに使ったり、メープルやキャラメル、シナモンなどの秋らしい風味を取り入れたりするのがおすすめです。また、ネイキッドケーキに秋の実りであるぶどうやいちじくを飾れば、素朴で温かみのある秋らしいケーキになります。

食事の演出としては、ビュッフェスタイルで秋の食材を使った料理をバラエティ豊かに提供する方法もあります。ゲストが自分の好みに合わせて料理を選べるため、満足度が高まるでしょう。特に、「秋の収穫祭」をテーマにしたビュッフェは、視覚的にも楽しめる演出になります。

また、引き出物やプチギフトにも秋の食材を活かすことができます。地元の銘菓や特産品、秋限定のスイーツなど、季節感のあるギフトは喜ばれます。特に、新郎新婦の出身地の秋の味覚を紹介するような品物であれば、より思い出に残るプレゼントになるでしょう。

秋の気候は月によって異なるので要チェック!

店長の9月のページが開かれていて、黄色のマーカーで曜日にハイライトがされている

先ほど秋は気候が良いとお伝えしましたが、台風が近づく時期や長雨の時期など月によって気候の違いがあります。月ごとの違いをご紹介するので、結婚式の日程を決めるときの参考にしてくださいね。

9月

9月は徐々に暑さが和らぐものの、上旬から中旬は残暑が厳しい日も多く、地域差が大きい月です。東日本・西日本では昼間まだ暑さを感じる一方、北部では朝晩肌寒いこともあります。暑さ対策には夕方からのナイトウエディングがおすすめで、ライトアップされたガーデンでロマンチックな雰囲気を演出できます。

この時期は秋雨前線の影響で雨が多く、台風接近の可能性もあるため、アクセスの良い会場選びや室内代替プランの準備が重要です。また、日照時間が短くなるため撮影時間の確認も大切です。

9月下旬には高原や山間部で紅葉が始まる地域もあり、「敬老の日」「秋分の日」の連休は人気です。なお、お彼岸の時期はお祝い事を避ける家庭もあるため、特に年配の親族がいる場合は事前確認をおすすめします。

10月

10月は気候が非常に安定している月です。秋雨前線の影響が弱まり晴れの日が多く、全国的に見ても「秋晴れ」と呼ばれる澄み切った青空が広がります。本州中部から西日本では平均気温15~22度程度と最も過ごしやすく、北海道や東北でも日中は温かいため、屋外での演出に最適な時期です。

この時期は自然の色彩も豊かになり、街路樹が色づき始め、コスモスやダリア、ケイトウなど秋の花々が咲き誇ります。山間部では早くも紅葉が見頃を迎える地域もあり、自然美を背景にした写真撮影が可能です。

10月末はハロウィンの時期で、ユニークな演出を取り入れることもできますが、伝統的な結婚式や年配ゲストが多い場合は控えめにするとよいでしょう。また、日没時間が早まるため(特に下旬は17時頃)、屋外撮影は時間帯に注意が必要です。「スポーツの日」の三連休は人気のため、早めの予約をおすすめします。

11月

11月も降水量が少なく晴れの日が多い月です。本州中部から西日本では平均気温10~18度程度、北海道や東北では5~13度程度と地域差があります。日中は温かいものの、朝晩の冷え込みが強まり、特に下旬は冬の気配を感じる日も増えてきます。

11月の最大の魅力は全国的に紅葉が見頃を迎えることです。特に中旬から下旬にかけては、紅葉の名所に近い会場や庭園に紅葉樹のある施設を選べば、自然の美しさを取り入れた演出や思い出に残るフォトセッションが可能です。

「文化の日」「勤労感謝の日」などの祝日を含む三連休も人気ですが、紅葉シーズンと重なる週末は観光客も多いため、宿泊施設の混雑にも注意が必要です。また、11月下旬は16時30分頃に日が沈むため、屋外撮影は光の条件の良い時間帯を優先的に確保しましょう。肌寒さが増すため、室温管理やブランケット・ショールの用意など、ゲストの体調への配慮も大切です。

秋の結婚式で気を付けるべきポイント

魅力いっぱいで人気がある秋の結婚式ですが、いくつか注意して欲しいポイントがあります。詳しくみていきましょう。

ん落ち葉がたくさん落ちている。森の小道を向こうに向かって手を繋ぎ歩いているタキシードとウェディングドレス姿のの新郎新婦。

希望日程の予約が取りにくい

人気シーズンである秋は、結婚式の日程が埋まりやすい傾向があります。特に、お日柄の良い土日は人気があるので、1年以上前から予約が埋まっていることも。土日で大安や友引が少ない年は特に埋まるのが早いようなので注意しましょう。

また、式場の予約だけではなく衣裳も早い段階で予約が埋まってしまいます。式場が決まったらなるべく早めに衣装を見に行くといいですね。

秋の結婚式の予約状況を具体的に見ると、特に人気の高い会場では、1年半~2年前から予約が始まっていることもあります。特に10月や11月の週末、祝日を含む三連休は競争率が非常に高くなります。また、「大安」や「友引」といったお日柄の良い日は、さらに予約が取りにくくなる傾向があります。

結婚式場の予約が取れたとしても、関連するサービスの予約も早めに行う必要があります。例えば、人気のフォトグラファーやヘアメイクアーティスト、音楽演奏者、司会者などは、秋のウェディングシーズンには早くから予約が埋まってしまうことが少なくありません。特に、独自のスタイルや評判の高いプロフェッショナルは、1年以上前から予約が必要な場合もあります。

新郎新婦に向かい、左手にはタブレット、右手にはボールペンを持ち、笑顔で話をするウエディングプランナー

また、衣装のレンタルや購入についても、早めの対応が望ましいです。特に人気のデザイナーのドレスや、最新コレクションのタキシードなどは、秋シーズンには品薄になることがあります。理想の衣装を着たい場合は、結婚式の8ヶ月~1年前には衣装選びを始めることをおすすめします。

予約の取りにくさを軽減するためには、いくつかの対策が考えられます。例えば、平日の結婚式を検討する、お日柄にこだわらない、あるいは9月上旬や11月下旬など、秋の中でも比較的予約が取りやすい時期を選ぶなどの方法があります。また、複数の候補日を用意しておくことで、希望の会場や関連サービスと柔軟に調整できる可能性が高まります。

早期予約のメリットとしては、希望の日程や会場を確保できるだけでなく、早割プランや特典が適用される場合もあるという点が挙げられます。一部の結婚式場では、1年以上前の予約に対して料金割引や特典付与などの早期予約特典を設けていることがあります。予算を抑えたい場合は、このようなプランの活用も検討してみると良いでしょう。

費用が高くなる傾向がある

こちらに向けて、瓶が倒れ中からたくさんのコインが出てきている

秋は人気のシーズンゆえに、結婚式の費用が高く設定されていることがあります。同じ内容の結婚式でも、割引やパックプランなどが用意されていないことが多いため他の季節と比べて高くなってしまうようです。

なるべく費用を抑えたいという人は、

  • お日柄を気にしない
  • 平日やナイトウエディングを選ぶ

などを検討するのがおすすめ。秋に結婚式を挙げたい人は、事前にしっかりと予算について話し合っておくといいですね。

秋の結婚式の費用について具体的な数字で見てみると、オフシーズン(冬や梅雨時期)と比較して、秋のピークシーズンでは10~30%程度費用が高くなる傾向があります。特に、10月と11月の週末や祝日は最も料金が高く設定されていることが多いです。例えば、同じ会場でも季節によって基本プランの価格が異なったり、秋は割引適用外となることも少なくありません。

費用が高くなる項目としては、会場使用料、料理のグレード、衣装レンタル料、写真・映像撮影などが挙げられます。特に人気の高い会場では、秋のプライムタイム(土日祝の12時~15時スタートなど)は追加料金が発生することもあります。また、花の装飾も秋は需要が高まるため、春や夏に比べて高額になる場合があります。

費用を抑えるための具体的な方法

アルファベットでポイントと書かれた机の5つのブロック
1. 日程の工夫

平日や日曜日の夕方以降、または9月上旬や11月下旬など、秋の中でも比較的需要の少ない時期・時間帯を選ぶことで、10~20%程度費用を抑えられる可能性があります。

2. 早期予約割引の活用

1年以上前の早期予約で割引が適用される会場もあります。早めに決断することで、人気シーズンでも費用を抑えられることがあります。

3. ゲスト数の調整

少人数の結婚式にすることで、1人あたりの単価が上がっても総額を抑えることができます。親族中心の挙式と、友人を含めた二次会を別日に行うという選択肢もあります。

4. プランの見直し

フルコースではなくビュッフェスタイルを選んだり、装花を季節の花で簡素にしたりするなど、内容を見直すことで費用を抑えることができます。

5. オプションの精選

すべてのオプションを付けるのではなく、本当に思い出に残したいポイントに絞って予算を配分する方法も効果的です。

また、秋の結婚式を検討する際には、予算オーバーを防ぐために、早い段階で見積もりを取り、しっかりとした予算計画を立てることが重要です。特に、追加オプションや当日の急な変更で予想外の出費が発生しやすいので、あらかじめ余裕を持った予算設定をしておくと安心です。

当初の予算よりも高くなってしまった場合は、何を優先して何を削るかをパートナーとよく話し合い、二人にとって本当に大切な要素を見極めることが大切です。結婚式は人生の大切な思い出になりますが、無理な出費で新生活にしわ寄せがくるのは避けたいものですね。

友人や親族と日程がかぶる可能性がある

スマホを見て楽しそうに笑っている3人の女性

秋は結婚式が多い季節なので、友人や親族の結婚式の日程とかぶってしまう可能性があるのも注意ポイントのひとつ。同じ日になってしまったら、招待されるゲストはどちらかしか参加できなくなってしまいます。結婚式の日程が決まったら、なるべく早めにゲストに連絡をするのが◎。招待状を送る前に日程を知らせることができる「Save the date」を活用するのもおすすめです。

「Save the date(セーブ・ザ・デート)」は、正式な招待状を送る数ヶ月前に、結婚式の日程と場所の概要を知らせるカードやメールです。これを活用することで、ゲストは予定を早めに確保することができます。特に秋の結婚式では、6ヶ月~1年前にセーブ・ザ・デートを送ることが望ましいでしょう。デジタル版のセーブ・ザ・デートなら、メールやSNSで手軽に送ることができます。

日程の重複を避けるためには、まず結婚式の計画初期段階で、親しい友人や親族に予定している日程を伝え、他の結婚式予定と重なっていないか確認するとよいでしょう。特に、親族内に結婚を控えているカップルがいる場合は、早めに情報共有することで、双方にとって大切なゲストが参加できる日程調整が可能になります。

また、遠方からのゲストや特別な役割を担ってもらいたい重要なゲスト(主賓や仲人、友人スピーチを依頼したい人など)には、他のゲストよりも先に日程を確認しておくことをおすすめします。こうした方々のスケジュールが確保できてから正式に日程を決定することで、重要なゲストの欠席リスクを減らすことができます。

結婚式の日程調整は、新郎新婦だけでなくゲストにとっても重要な問題です。相手を思いやる気持ちを持って柔軟に対応することで、より多くの大切な人々に参加してもらえる結婚式が実現するでしょう。

気を付けた方が良い日程

秋の結婚式を計画する際には、以下のような避けた方が良い可能性のある日程について検討しましょう。地域や家庭の習慣によって考え方は異なりますが、特に年配の親族がいる場合は事前に確認することをおすすめします。

秋の結婚式で注意したい日程

1. お彼岸

9月の「秋分の日」を中日としてその前後3日間を合わせた7日間は「お彼岸」です。ご先祖様を供養する時期であり、慶事を避ける傾向がある地域や家庭も少なくありません。特に地方や伝統を重んじる家庭では配慮が必要です。

2. 十三参り(じゅうさんまいり)の時期

地域によって異なりますが、秋に十三参りの行事がある地域では、この期間の結婚式を避ける傾向があります。特に地方の伝統的な家庭では、こうした風習を重視することがあります。

3. 亥の日(いのひ)

旧暦では「亥の日」に結婚式を行うと良くないとされる地域があります。六曜同様、年配の方が特に気にされる傾向があります。

4. お日柄(六曜)への配慮

「大安」は縁起が良いとされる一方、「仏滅」は避けられることが多いです。また、「友引」は午前と夕方は良いですが、お昼は避けるべきとされます。両家の考え方に合わせて検討しましょう。

5. 地域の祭礼や行事と重なる日

地方では、秋に重要な祭礼や行事がある場合があります。こうした行事と重なると地元ゲストが参加しにくくなるため、地域の行事カレンダーも確認しておくと安心です。

6. 選挙がある可能性のある日

秋は衆議院議員選挙が行われることが多い時期です。選挙と日程が重なると、投票時間の確保や交通機関の混雑など、ゲストの参加に影響する可能性があります。

これらの日程について気にするかどうかは、カップルや両家の考え方によって異なります。大切なのは、単に「避けるべき日」を避けるだけでなく、二人にとって意味のある日(出会った日や付き合い始めた記念日など)を選ぶという前向きな考え方です。結婚式は新しい門出を祝う日ですから、できるだけポジティブな気持ちで迎えられる日を選びましょう。

秋の結婚式でおすすめのテーマはこれ!

秋に結婚式を挙げるのであれば、秋らしいテーマを決めたいですよね。
ここでは、秋の結婚式におすすめのテーマをご紹介します。

秋の色をテーマにする

木々が赤く染まった紅葉の中で正装した新郎新婦が抱き合って立っており、空空はまぶしい光が射している。

まずおすすめなのが、秋色をテーマにする方法です。秋色というと人によってイメージする色はさまざまかと思いますが、代表的な秋色には以下のような色があります。

暖色系

  • オレンジ
  • マスタードイエロー
  • テラコッタ
  • ブラウン

深みのある色

  • ボルドー
  • ワインレッド
  • カーキ

その他

  • くすみカラー
  • スモーキーカラー
  • ニュアンスカラー

秋色を取り入れることで、温かみがあり落ち着いた洗練された雰囲気の結婚式が実現できます。色によって明るさや大人っぽさが変わるため、好みの秋色を様々なアイテムに統一して使うことで季節感あふれる空間が生まれます。

新婦のカラードレスにボルドーやテラコッタなどの深みのある色を選んだり、白ドレスでもブーケやアクセサリーに秋色を取り入れたりできます。特にダリア、バラ、ガーベラなどの花を使った秋色ブーケは写真映えします。新郎も同系色のネクタイやポケットチーフ、ベストを合わせれば統一感が生まれます。

会場装飾では、テーブルクロスやチェアカバー、ランナーなどのリネン類、ナプキンやメニューカードといった小物にも秋色を使うと効果的です。センターピースに秋色の花と紅葉した枝、木の実を組み合わせたアレンジメントを置けば季節感が増します。バックドロップやフォトブースにも秋色を取り入れると写真スポットとして喜ばれるでしょう。

ペーパーアイテムはクラフト紙をベースに秋色でアクセントを加えたり、紅葉や木の実のモチーフを入れたりすると温かみのある印象に。ウェディングケーキも白いケーキに秋色の花やフルーツをデコレーションし、ナッツやキャラメル、シナモンなどの秋らしい風味を加えれば、見た目と味の両方で季節感を演出できます。

ハロウィンをテーマにする

ハロウィンのオレンジ色のデザインが、施された、たくさんのキャンディー

秋のイベントであるハロウィンは、10月の結婚式にぴったりのテーマです。かぼちゃの装飾やオレンジ・黄色・紫のハロウィンカラーをテーブルコーディネートやドレスに取り入れることで、季節感あふれる空間が作れます。

会場入口にはジャック・オー・ランタンを飾り、キャンドルやLEDで幻想的な雰囲気を演出しましょう。テーブルセンターピースには色とりどりのミニかぼちゃを使い、テーブルナンバーやメニューカードにもハロウィンモチーフを取り入れると統一感が生まれます。

ウェディングケーキは白いベースにオレンジや紫のアクセントを加え、かぼちゃやお化けのチョコレートデコレーションで可愛らしく演出できます。ケーキトッパーに「Till Death Do Us Part」というメッセージを入れるのもハロウィンらしい粋な計らいです。

プチギフトはおばけ型クッキーやハロウィンカラーのマカロン、かぼちゃ風味のキャラメルなどを用意し、キャンディバーを設ければ子供から大人まで楽しめます。フォトブースには魔女の帽子やマントなどの小道具を用意すれば、ゲストが自由に使って記念写真が撮れます。

ただし、年配ゲストが多い場合は派手な仮装や怖いモチーフは控え、可愛らしく上品なハロウィン要素や秋の収穫祭としての側面を強調するなど、世代を超えて楽しめる配慮が大切です。

木の実をテーマにする

どんぐりやくるみ、松ぼっくりなど、秋にとれる木の実

ナチュラルな雰囲気を好むカップルには、木の実をテーマにした結婚式がおすすめです。どんぐり、松ぼっくり、栗、胡桃、銀杏などの実物や、ペッパーベリー、ローズヒップといった装飾用の木の実を使うことで、自然の温かみと素朴な美しさを表現できます。

会場装飾では、テーブルセンターピースに季節の花と様々な木の実を組み合わせたアレンジメントを置いたり、木の実とグリーンのテーブルガーランドを作ったりすると、森の中にいるような雰囲気になります。

新婦のブーケは白やアイボリーの花を中心に、ペッパーベリーや小さな松ぼっくり、どんぐりをアクセントとして加えると、ナチュラルで温かみのある印象に。特にカスケードタイプのブーケに木の実を取り入れると、自然の流れを感じさせる美しいデザインになります。新郎のブートニアにも同じ木の実を使うと統一感が生まれます。

ペーパーアイテムはクラフト紙や木目調の紙をベースに、木の実のスタンプやイラストを添えたり、実際の小さな木の実を装飾として付けたりするのがおすすめ。特に人気の松ぼっくりやどんぐりを使った席札立ては、ゲストのお持ち帰り記念品にもなります。

プチギフトには栗やナッツのお菓子、木の実を使ったアロマキャンドルなどを小さな木箱や麻袋に入れて。ゲストブックには木の実や葉っぱのスタンプを用意し、通常のサインだけでなく季節感あるページを作りましょう。

紅葉をテーマにする

真っ赤に高揚した紅葉

11月の結婚式なら、日本の美しい秋の風景である紅葉をテーマにするのが理想的です。特に日本らしさや和の要素を大切にしたいカップルにぴったりです。紅葉の名所に近い会場や、庭園に紅葉樹のある施設を選べば、自然の美しさを最大限に活かせます。

会場装飾には紅葉した枝を大胆に取り入れましょう。天井から吊るして紅葉のトンネルを作ったり、高さのある花器に紅葉枝を活けたりすると、空間全体が秋の森のような雰囲気に。赤、橙、黄色など様々な色の紅葉を組み合わせることで、より豊かな表情が生まれます。

テーブル装花には季節の花と紅葉した葉を組み合わせたアレンジメントを。テーブルに直接紅葉を散らし、キャンドルと組み合わせれば葉の透過光が美しく幻想的な雰囲気になります。

ペーパーアイテムは紅葉の形にカットした席札や、紅葉イラストを散りばめた席次表・メニュー表で統一感を。和風の結婚式なら扇子型席札に紅葉デザインも風情があります。ブーケには白やアイボリーの花に紅葉した葉を加え、特に和装の場合は紅葉アクセントの和風ブーケが着物と調和します。

演出面では「紅葉シャワー」が素敵です。紅葉形にカットした色とりどりの紙や軽量素材の葉を使うと幻想的に。特に和装挙式では日本の秋を感じさせる演出として最適でしょう。和装や和洋折衷の結婚式では、日本らしさと季節感を同時に表現できる紅葉テーマがとくにおすすめです。

まとめ

秋の結婚式の最大の魅力は、何といっても安定した気候と美しい自然環境です。暑さも寒さも控えめで、新郎新婦もゲストも快適に過ごせます。紅葉や秋の花々が美しく、屋外での挙式や写真撮影に理想的な季節です。また「実りの秋」として栗やきのこなどの旬の食材を使った料理でゲストをもてなせるのも特別な喜びです。祝日が多く、遠方からのゲストも参加しやすいというメリットもあります。

しかし人気シーズンであるため、会場の予約が取りにくく費用も高めになる傾向があります。1年以上前からの計画が望ましく、友人や親族の結婚式との日程重複にも注意が必要です。お彼岸など避けた方がよい日程もあるため、両家の考え方も考慮しましょう。

人気の秋に結婚式をするのであれば、「秋の色」「ハロウィン」「木の実」「紅葉」などテーマを決めて秋らしい結婚式にしましょう。秋らしいアイデアをたくさん取り入れて、素敵な秋の結婚式にしてくださいね。