【結婚式のテーマカラー】結婚式にカラーを取り入れて統一感をアップ!おしゃれ空間を作り出そう

ピンクと薄い紫色の花でコーディネートされた結婚式のゲストテーブル

前回の記事「【平日の結婚式】平日の結婚式ってどうなの?メリット・デメリットと成功の秘訣をご紹介!」では、平日の結婚式のメリット・デメリットについてご紹介しました。
この記事からは、以前ご紹介させていただいた記事「【結婚式のテーマ】8つの決め方と人気テーマ実例!テーマを見つけるワークシートも」で触れている結婚式のテーマの決め方について、ひとつひとつより詳しくご紹介します。

今回はテーマの決め方の中の「色で決める」に焦点を当ててみていきましょう。
どんな結婚式にしたいか考えていてもなかなか思い浮かばないという人は、まずテーマカラーを考えてみるのがおすすめです。テーマカラーを決めることで、統一感が出てゲストの印象にも残るおしゃれな空間を作り出せますよ。

しかし、テーマカラーを決めると言ってもどうやって決めればいいのか悩んでしまう人もいますよね。
そこでこの記事では、テーマカラーの決め方や色が持つ意味やイメージについてお伝えします。テーマカラーを取り入れられるアイテムについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

結婚式のテーマを「色」で決めるメリットとは?

たくさんのカラーサンプルのカードが虹のように重なって置かれている

結婚式のテーマを決めようと思っても、なかなかテーマが決まらないという人もいますよね。テーマの決め方は結婚式を挙げる季節に合わせて決めたり、お二人の趣味や好きなもので決めたりとさまざまな方法があります。

その中でもテーマが思いつかないという人におすすめなのが「色」をテーマに取り入れる方法です。テーマカラーを決めてテーブルコーディネートや会場装飾、ペーパーアイテムなどに取り入れると統一感がアップします。色で統一感を出すとゲストの印象にも残りやすいですよ。
また、結婚式ではさまざまなアイテムを決める必要がありますよね。テーマカラーを決めておけば迷うことなくアイテムを選べるので、結婚式の準備をスムーズに進められるのもメリットですね。

実際に、多くのプランナーさんが「テーマカラーが決まっている新郎新婦の準備は格段にスムーズ」とおっしゃいます。装花の打ち合わせも短縮され、ペーパーアイテム選びで何時間も悩むこともなくなります。さらに、予算内で最大限おしゃれに見せることができるのも、テーマカラーを決める大きなメリットです。

結婚式のテーマカラーの決め方

テーマカラーを決めようと思っても、どうやって決めればいいのか分からない人もいますよね。ここでは、テーマカラーの決め方をご紹介します。

レインボーカラーのクレヨンで線が引かれた上に、ハート型の木製のオブジェクトが置かれている

好きな色で決める

おふたりの好きな色やおふたりのどちらかが好きな色などがあれば、その色をテーマカラーにするのが◎。昔から好きな色やついつい選んでしまうお気に入りの色などをテーマカラーにしてみましょう。好きな色に囲まれた空間は、おふたりらしさもアップしますし自分の好きな色なので自分自身も居心地の良い空間になりますね。

新郎新婦で好きな色が異なる場合は、無理に一つに絞る必要はありません。
例えば、新婦がピンク好き、新郎がブルー好きなら「ピンク×ネイビー」という組み合わせで上品な仕上がりになります。また、お互いの好きな色の中間色を選ぶという方法もあります。赤と青が好きなら紫を選ぶといった具合です。

好きな色を見つけるポイント

  • 普段よく着ている服の色
  • お部屋のインテリアで使っている色
  • 昔から惹かれる色
  • 一緒に過ごした思い出の場所の色

季節で決める

青い空に飛んでいく。白と青色のバルーン。結婚式でのバルーンリリースのシーン。

結婚式を挙げる季節に合わせてテーマカラーを決める方法もあります。
季節をテーマとした結婚式に関しては、以前にそれぞれの季節をテーマにした結婚式についてご紹介しています。あなたが気になる季節をテーマにした記事もあわせてご覧くださいね。

【春】
桜をイメージさせるピンク、ミントグリーン、イエローなどのパステルカラー

春の結婚式では、やわらかな新緑や桜の季節感を取り入れると、ゲストにとっても心地よい空間になります。特に3月から5月にかけては、自然の美しさと調和したパステルカラーが人気です。

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【夏】
涼しく見える淡いブルーや太陽をイメージさせるイエロー、オレンジ

夏の暑さを和らげる視覚効果を狙って、涼しげな寒色系を選ぶ新郎新婦が多くいます。マリンブルーやターコイズなどの海を連想させる色は、開放的な雰囲気も演出できます。一方で、太陽のように明るいイエローやオレンジは、エネルギッシュで楽しい雰囲気を作り出します。

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【秋】
紅葉の季節をイメージさせる深みのあるオレンジ、ボルドー、マスタードイエロー

秋は色彩豊かな季節。深みのある色合いは大人っぽく上品な印象を与えます。特にワインレッドやバーガンディなどの濃い赤系は、秋の味覚を楽しむ結婚式にも良く合います。

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【冬】
クリスマスカラーのレッド、グリーン、濃い色

季節を感じられるコーディネートは、居心地の良い空間になるのでゲストに喜ばれますよ。

冬の結婚式では、暖かみを感じられる色選びがポイントです。深いグリーンや濃いレッド、ロイヤルブルーなどは重厚感があり、特別感のある結婚式を演出できます。また、雪をイメージした白とシルバーの組み合わせも人気です。

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似合う色で決める

グリーン、ブルー、パープルレッド、オレンジ、イエローで作られたオブジェクトのアーチ

実は「好きな色」と「似合う色」は違うことが多くなっています。結婚式という記念の日なので、似合う色でより素敵に見せたいですよね。「この色が好き!」などこだわりの色がない人は、「似合う色」をテーマカラーにするのがおすすめ。最近では肌や目の色、その人の雰囲気などからより美しく魅力的に見える色を見つけられる「パーソナルカラー診断」があります。無料でできるものもあるので、ぜひ自分に似合う色を見つけてみてくださいね。

パーソナルカラー診断は、多くのドレスショップでも受けることができます。プロのスタイリストがドレス選びと一緒にアドバイスしてくれるので、一石二鳥です。また、オンラインでの簡易診断も充実しており、結婚式準備の初期段階で方向性を決めるのに役立ちます。

似合う色をテーマカラーにすると、写真写りも格段に良くなります。一生残る結婚式の写真だからこそ、最も美しく見える色を選びたいですね。

色が持つ意味やイメージから決める

それぞれの色には、イメージや意味があります。色には心理的に働きかける効果もあるので、色が持つ意味やイメージによってテーマカラーを決めていくのもいいですね。ここでは、それぞれの色について詳しくご紹介します。

【レッド】
イメージ:情熱・華やか・元気・強さ・愛

真っ赤なバラの花が3本透明の花瓶に入れられ、その周りには赤いバラの花びらが並んでいる

情熱的な雰囲気に仕上がる赤は、愛溢れる結婚式にぴったりな色ですよね。赤を使うことで会場全体が一気に華やかな雰囲気になります。赤といっても落ち着いた色や鮮やかな色などさまざまな種類があるので、理想の結婚式のイメージに近い赤を選ぶといいですね。

【ピンク】
イメージ:可愛らしい・幸せ・甘い・ロマンチック・優しい

薄いピンクと薄い黄色のバラでコーディネートされたウェディングブーケ

ピンクは柔らかく優しい色で、女性らしい色だと感じる人も多いでしょう。幸せな雰囲気を持つピンクは結婚式にぴったりな色といえますね。一方で、ピンクだらけだと新郎など男性は落ち着かない雰囲気になってしまうことも。ピンクをテーマカラーにするときは会場全体をピンク一色にするのではなく、使うアイテムを限定したり落ち着いたピンクにするなど色味を調整したりするといいですよ。

【オレンジ】
イメージ:元気・陽気・暖かい・明るい・楽しい

オレンジのバラの花束が、白いカーペットの上に置かれている

ポジティブなイメージがあるオレンジは、会場全体を明るくしてくれます。オレンジは食欲をアップさせる色でもあるので、「美味しい料理を楽しんでください!」という想いを込めてテーマカラーにするのも◎。人の心を開かせる効果もあり、コミュニケーションを活性化させてくれる色でもあるようですよ。楽しい雰囲気の結婚式にぴったりな色ですね。

【グリーン】
イメージ:安心・安定・調和・癒し・平和

白いテーブルクロスの上にグリーンの植物と白いバラでコーディネートされている結婚式のゲストテーブル。

森など自然の色でもあるグリーンは、気持ちを穏やかにしてリラックス効果のある色です。来てくれたゲストにゆっくりくつろいで欲しいという想いを込めることができます。会場全体をナチュラルな雰囲気に仕上げられますよ。

【ブルー】
イメージ:清楚・信頼・涼しい・開放感

オーガニックな髪の上に、白いバラと緑の葉っぱで作られた飾りが置かれている

青は鎮静効果があるといわれており、落ち着いた雰囲気でリラックスできる空間を作り出せます。爽やかで清楚なイメージもあるので、気品溢れる結婚式にしたい人にもおすすめ。また、青は海や空の色でもあるので、開放的な雰囲気にもなりますよ。

【ホワイト】
イメージ:純粋・清潔・神聖・始まり・シンプル

白いバラとかすみ草でコーディネートされた花が結婚式のゲストテーブルの真ん中に置かれている

結婚式といえば白を思い浮かべる人も多いはず。真っ白なウエディングドレスのイメージがある白は、結婚式のテーマカラーにぴったりな色です。白はまっさらな色なので、始まりやスタートを意味する色でもあります。クリーンなイメージの色なので、白をベースにおふたりの好みの色を入れると素敵な雰囲気に仕上がりますよ。

【パープル】
イメージ:上品・高貴・神秘・優雅・魅力的

パープルと薄いピンク、白のバラでコーディネートされたウェディングブーケが新婦の足元に置かれている

パープルは色合いや見る人によっても印象が大きく変わる色です。濃いパープルはラグジュアリーで高貴な雰囲気になります。反対に淡いパープルは上品で魅力的なイメージを作り出せますね。装花にもパープルを取り入れたい場合は、お花の種類が限られるので打ち合わせの時にしっかりと相談するようにしましょう。

テーマカラーを決めるときのポイントはこれ!

テーマカラーを決めるときに気を付けて欲しいポイントが2つあります。それぞれをみていきましょう。

水色や赤、パープルなどのたくさんのハート型のオブジェ

1~2色にまとめよう

好きな色だからといってたくさんの色を取り入れてしまうのはNG。ごちゃごちゃして統一感のない雰囲気になってしまいます。テーマカラーを決めるときは、1色か2色にするのがおすすめ。おふたりでよく話し合ってテーマカラーを絞ってくださいね。

1色でまとめる場合は、同じ色でも濃淡を変えることで単調さを避けることができます。例えば、ピンクをテーマカラーにする場合、淡いピンクをメインにして、一部に濃いピンクを取り入れるといった具合です。

2色を組み合わせる場合は、「メインカラー7:サブカラー3」程度の割合にすると、バランスの良い仕上がりになります。メインカラーは装花やテーブルクロスなど面積の大きい部分に、サブカラーはナプキンや小物などアクセント的に使うのが効果的です。

色のトーンを合わせよう

例えば「ピンク」といっても淡いピンクやビビットカラーのピンクがあるというように、同じ色でもさまざまな種類がありますよね。その色のトーンを会場全体で統一するように心がけると◎。パステルカラーで統一された雰囲気の中にビビットな色合いの物を入れてしまうと統一感がなくなってしまうので、注意するようにしましょう。
また、テーマカラーが会場の雰囲気に合っているかどうかもチェックが必要。白や木目調など主張しすぎないテイストの会場が多いですが、会場の中にはビビットカラーの小物が飾られていたり、カーテンが特徴的な色をしていて取り外しできなかったりすることもあります。テーマカラーを決めるときは、会場との相性も確認しておくと安心ですね。

色のトーンについて覚えておきたいこと

  • パステルトーン → 淡くて優しい印象(春の結婚式に人気)
  • ビビッドトーン → 鮮やかで元気な印象(夏の結婚式に人気)
  • ダークトーン → 深みがあり上品な印象(秋冬の結婚式に人気)

テーマカラーはいろいろなアイテムに取り入れられる!

テーマカラーが決まったら、どのアイテムに取り入れるかを決めていきましょう。テーマカラーは次のようなアイテムに取り入れられますよ。

薄いピンクの布で封をされた手紙

カラードレス

ドレスショップで並べられているカラードレスの数々。ブルー、グリーン、ピンク、パープル、ネイビー、ブルー等のドレスが吊り下げられている。

まず、テーマカラーを取り入れるのにおすすめなのが、主役である花嫁のカラードレスです。着たいカラードレスがあるのであれば、そのカラードレスに合わせてテーマカラーを決めるのも良いですね。
カラードレスの選び方については「【カラードレスの選び方】自分に似合う色の見つけ方からトレンドカラーまで」で詳しくご紹介しているので、参考にしてみてください。

テーブルコーディネート

白いテーブルの上に白い花の装飾がされて、テーブルセットが並んでいる。結婚式のゲストテーブル

テーマカラーをテーブルクロスや卓上のナフキンなどに取り入れるのも◎。特にテーブルクロスはゲストが会場に入って真っ先に目にする色で、会場全体の雰囲気を左右する重要なアイテムです。テーマカラーが2色ある場合は、テーブルクロスと卓上ナフキンを同色にするか別色にするかでも印象が変わってきますよ。

テーブルコーディネートのポイント

  • 食事の邪魔にならない色選び
  • 料理が美味しく見える色の組み合わせ
  • ゲスト同士の会話が弾む温かみのある色使い

会場装花

濃い青のテーブルの上に、白と薄い水色でコーディネートをされたウェディングブーケが置かれている

メインテーブルの装花や卓上装花にもテーマカラーを取り入れてみましょう。
グリーンがテーマカラーなのであれば、装花もグリーンをたくさん使うとナチュラルな雰囲気に仕上がります。花嫁が持つブーケにもテーマカラーを取り入れるとより素敵なコーディネートになりますね。

ペーパーアイテム

金箔の紙、和紙、松、ボタン、椿などで作られた正月の飾り

テーマカラーを招待状や席札、席次表に取り入れる方法もあります。ペーパーアイテムは種類がたくさんあり迷ってしまいがちなので、テーマカラーを決めておくとスムーズにアイテム決めを進められそうですね。招待状は事前にゲストが受け取るアイテムなので、結婚式当日だけではなく招待状からテーマカラーを取り入れておくとより統一感がアップします。

ペーパーアイテムで取り入れられる箇所

  • 招待状の封筒や中紙の色
  • 席札のリボンや台紙
  • メニュー表のデザイン
  • サンキューカードの装飾

その他のアイテム

白い花と白いテーブルクロス白い部屋でコーディネートされた披露宴会場。テーブルの上に白い花とLOVEと書かれたペーパーアイテムをつけてコーディネートされている。

上記以外にも、テーマカラーは様々なアイテムに取り入れることができます。

ウェルカムスペースでは、ウェルカムボードの装飾やバルーン、キャンドルなどの小物にテーマカラーを使うことで、ゲストを迎える特別な空間を演出できます。

ウェディングケーキのデコレーションにテーマカラーを取り入れるのも素敵です。フルーツやクリーム、マジパンなどでテーマカラーを表現できます。

プチギフトのラッピングペーパーやリボンにテーマカラーを使えば、最後までゲストに統一感を印象づけることができます。

これらのアイテムを全て揃える必要はありません。予算や好みに合わせて、効果的なアイテムを選んで取り入れることが大切です。

テーマカラーで叶える、心に残る結婚式

柔らかな明かりの下で、緑色と白、そしてピンク色のナフキンでコーディネートされたナイトウェディングの披露宴会場

ここまでテーマカラーの決め方から具体的な取り入れ方まで詳しくご紹介してきました。
たった一つの色を決めるだけで、結婚式の準備がこんなにもスムーズになり、会場全体がこれほど美しく統一されるということを感じていただけたでしょうか。

テーマカラーは単なる装飾の要素ではありません。
二人の想いや価値観を表現し、ゲストに伝える大切なメッセージでもあります。好きな色で二人らしさを表現するも良し、季節感で心地よい空間を作るも良し、似合う色で最も美しい姿を演出するも良し、色の意味に込めた想いをゲストに届けるも良し。どの方法を選んでも、二人で話し合って決めたテーマカラーは、きっと特別な意味を持つ色になるはずです。

1〜2色に絞り、トーンを統一することで、プロがコーディネートしたような洗練された空間が完成します。予算に応じて取り入れるアイテムを調整すれば、どんな予算でも素敵な結婚式を作り出すことができます。大切なのは、二人の想いを込めたテーマカラーで、ゲストの心に残る特別な一日を演出することです。

まとめ

この記事では、テーマカラーについてご紹介しましたがいかがでしたか。
ご紹介したようにテーマカラーの決め方は、好きな色にしたり色が持つ意味で決めたりとさまざまです。
結婚式のイメージを左右する大切な色なので、おふたりで話し合っておふたりらしいぴったりな色を見つけられるといいですね。
この記事を参考に素敵なテーマカラーを見つけて、結婚式の準備をスムーズに進めてくださいね!