これからのウェディングとそのトレンド〜テクノロジー・エコ・多様性〜

野原に佇む新郎新婦

今後というか、今すでに取り組まれているウェディングのトレンドについて。
「テクノロジーを取り込んだウェディング」、「エコフレンドリーなウェディング」、そして「新価値観(多様性と包括性)を取り入れたウェディング」の3つの大きなテーマに集約されるのかなと感じます。
結婚式はただ祝うだけでなく、カップル自身の価値観やライフスタイルを表現する場にもなってきています。例えば、プラスチックフリーなウェディングや、ゲストとのオンラインコミュニケーションを取り入れたウェディングなど、それぞれのカップルの価値観が反映された個性的なウェディングが増えてきつつあります。

テクノロジーとウェディング

最近では、ITやテクノロジーの力を借りて自分達のウェディングを表現するカップルも出てきています。
例えば、遠くに住む友人や家族とも共有できるように、zoomなどのオンラインミーティングシステムやメタバースを活用して、挙式や披露宴を配信するカップルも出てきています。また、VRやARを使用した演出を活用するといった斬新なアイディアも出てきています。

オンラインでウェディング同時開催

オンラインミーティングシステムやメタバースを用いて結婚式を同時開催する新しいスタイルは、遠くに住む親族や友人もリアルタイムで参加できるのが特徴です。Zoomなどのミーティングツールを使ったり、メタバース空間を借りて遠方からの出席者はそこにログインして参加してもらったりと、ふたりのウェディングの様子をオンラインやメラバース空間で同時配信します。これにより、遠隔地にいる方や事情で参加できなかった方も、会場の出席者とともに祝福の時間を過ごすことが可能となります。

ドローンを活用した演出

ドローンは空からの映像という今までには無かった視点での演出を可能にし、結婚式のムービー演出や映像の記録に新たな流れをもたらしています。例えば、式の始まりにドローンが会場上空から撮影をしたり、アウトドアウェディングでは森や海などの壮大な自然景観と一緒に新郎新婦を捉えることができ、ふたりがこだわった空間をそのままに記録することができます。一生に一度の特別な瞬間をより大きく圧倒的な表現力で記録することが可能となっています。

メタバースを取り入れたウェディング

メタバースウェディングは、バーチャル空間でウェディングを中継するので、出席者が世界のどこにいてもVRヘッドセットやPCなどからほぼリアルタイムで参加することができます。また、zoomなどのオンライツールとは違い、バーチャル空間で参加者の個々の視点でウェディングを体感できるので、今までにはないウェディングを執り行うことができます。
ただし、主催者がメタバース空間を借り、同時中継の設定も行い、参加者もメタバース空間にログインするためのそれなりの設備が必要になるので、今すぐ誰もができるウェディングというわけでは無いのかなと感じます。

AR(拡張現実)を使った演出

招待状

招待状にQRコードや特殊なマークを付け、ゲストがそれをスマートフォンのカメラで読み取ると、新郎新婦からのビデオメッセージや結婚式の詳細情報などが表示されるAR(拡張現実)もあります。これは、紙の招待状だけでは伝えきれない豊富な情報をゲストに共有できるので、ふたりのウェディングの世界観やおもてなしを事前にリアルに伝えることが可能です。

フォトブース

フォトブースでの演出を一歩先へ進めるために、ARを活用するカップルも出てきています。ゲストがスマートフォンを使って自撮りすると、特別なフィルターやエフェクト、仮想的な小道具などが自動的に追加されます。これにより、ゲストは結婚するふたりを含めたかわいい写真を撮影できたり、参加者だけのユニークな記念写真を撮ることができます。

エコフレンドリーなウェディング

最近の環境問題への意識の高まりから、エコフレンドリーなウェディングが注目を浴びています。
今までの結婚式では当たり前だったことを考え直し、環境への配慮も含めた演出・お料理などでウェディングを構成するエコフレンドリーなウェディングも取り組むまれ始めています。地元の季節の花を用いた装花や、フードロスを防ぐためのメニュープランニング、使い捨ての食器を使わないなど、さまざまな観点から環境への配慮を考えられたウェディングのプランニングが進められています。

  • 地元産の花を使用
    フラワーアレンジメントやブーケには、季節の花や地元で育てられた花を使用します。これは輸送によるCO2排出量を減らし、地元の農業をサポートします。
  • リサイクル可能な装飾品
    プラスチックの一回使い捨てのアイテムではなく、ガラス、金属、紙などのリサイクル可能な素材を使用します。
  • フードウェイストの削減
    ゲストの数に合わせて正確な食事の量を注文したり、食材のロスが少なくなる調理方法など、食における無駄が出ないように取り組まれています。
  • デジタルインビテーション
    紙の使用を減らすために、デジタルで招待状を送ることも一つの方法です。
  • エコフレンドリーな会場
    自然を尊重し、持続可能な運用を行っている会場を選びます。

サステナブルな結婚式

結婚式も環境への影響を最小限に抑え、地域や社会に貢献することを重視していくことが求められてきています。例えば、地元の生産者から直接食材を仕入れて結婚式の料理を提供したり、ギフトに地元の工芸品を選んだりするカップルが増えています。

  • フェアトレードのドレス
    労働者の公正な待遇と環境に配慮した素材を使用したドレスを選びます。
  • ローカルなサプライヤー
    食事や装飾、ドレスなど、結婚式で使用するアイテムは地元のサプライヤーから調達します。これにより地元経済を支え、輸送による炭素排出を削減します。
  • シンプルな式
    ゲストリストを最小限にし、シンプルで美しい結婚式を目指すことも一つのアプローチです。これは物質的な消費を抑えるとともに、結婚式の費用も抑える効果があります。

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多様性と包括性 / 新たな価値観のウェディング

性別、人種、宗教などの枠を超えて、すべての人々が結婚式を祝う機会が重視されています。例えば、同性愛者やトランスジェンダーのカップルに対する理解が深まるにつれて、彼らを対象にしたブライダルフェアや結婚式場が増えています。また、多文化カップルに対応した結婚式場や、異なる宗教的背景を持つカップルをサポートする結婚式場も増えつつあります。

  • ジェンダーフリーなウェディング
    従来の性別役割にとらわれず、自由なスタイルで結婚式を挙げる動きが見られます。たとえば、花嫁がベールやドレスではなく、スーツを着る選択をしたり、ウェディングパーティーに性別を問わない参加者を選んだりします。
  • 文化的要素の尊重
    カップルが異なる文化背景を持つ場合、それぞれの文化的要素を組み合わせたハイブリッドスタイルの結婚式を挙げるケースが増えています。これにより、お互いの文化を尊重し、共有することができます。
  • LGBTウェディング
    LGBTQ+のカップルが自身のアイデンティティを尊重した形で結婚式を挙げることが一般的になってきました。伝統的な役割分担や流れを問わず、自分たちのスタイルでウェディングを行います。

環境や社会問題への配慮:結婚式で使用するアイテムをエコフレンドリーなものにしたり、ウェディングの一部をチャリティ活動に結びつけたりすることも、新たな価値観の一部となっています。

まとめ

これからのウェディングのトレンドは常に進化し続けていると感じます。
テクノロジーの進化による新しい体験、エコとサステナビリティへの配慮、そして多様性と包括性の尊重。これらが2023年以降、これからのウェディングトレンドとして、当たり前になっていっくものと思います。結婚式は単に華やかなお披露目パーティーではなく、カップルが自分たちの価値観を表現し、社会に対する考えを示す機会でもあると考えます。
これから結婚式を控えている皆さんにとって、これらのトレンドが少しでも参考になれば幸いです。

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