結婚式のサプライズ!大切なゲストへ感謝を【PARTYレポート】

ガーデンで背を向けて立つ新婦とブライズメイド達

皆さんこんにちは。
前回のPARTYレポート第5弾のPart1“結婚式のサプライズ!愛するパートナーへ愛を”に続いて、今回のPart2では、新郎新婦から列席の友人や親族に向けたサプライズについてご紹介していきます。

結婚式をどんな場にしたいか?と問うた時に、「列席してくれるゲストの方々へ感謝を伝える場にしたい」という言葉をよく耳にします。今の新郎・新婦があるのは、これまで関わってくれた家族や親族、友人、先輩等のおかげですよね。

今回は、とても素敵だった「列席ゲストへのサプライズ」をご紹介していきます。

Report1:【大好きな祖母へ】心を込めたプレゼント

野々花さん(仮名)

野々花さんのおばあ様は、小さい頃から近くに住んでおり、両親が仕事で不在の時は、いつも一緒にいてくれました。全く怒らずいつも穏やかなおばあ様の近くにいるだけで安心できて、嫌なことがあっても心が軽くなったそうです。

披露宴の中座の時にエスコートを頼むのは、おばあ様以外考えられず、感謝の気持ちを込めてプレゼントも渡したいと思った野々花さん。何を渡したら喜ぶかと考えた末に、1つのアイディアが浮かびます。

それは、「手編みのひざ掛け」でした。
実は、おばあ様は編み物が趣味で、小さい頃から小物やバックやぬいぐるみ等を作り、プレゼントしてくれていました。一緒に編み物をやっていたこともあるそうです。昔おばあ様に教えてもらったことを思い出しながら、1カ月かけて、ひと編みひと編み心を込めて、丁寧に作りあげました。

見つめ合う新婦と祖母

そして結婚式当日、中座エスコート役はサプライズでおばあ様を呼び出します。野々花さんはおばあ様への感謝の気持ちを手紙にしており、心を込めて読みました。そして最後に、手編みのひざ掛けをプレゼントしたのです。

中座エスコートとして呼ばれた時からプレゼントを受け取るまで、おばあ様がずっと涙を流されていました。そして「かわいい自慢の孫です。どうか大切に、幸せにしてください。と新郎に言うと、笑顔で一緒に退場しました。

Report2:【家族へ】これまでの感謝を映像にのせて

大成さん&真央さんご夫婦 (仮名)

大成さんと真央さんは、仲良しで笑いがたえない家庭で育ちました。両親や兄妹とは家を出てからも頻繁に集まっており、2人にとってかけがえのない存在です。
そのため、結婚式では「家族への感謝」を1番大切にしたいと考えていました。

式場を探す前から、結婚式でやりたいと思っていることがありました。それは、挙式の入場前にチャペル内で家族へ向けた映像を流すことでした。

バージンロードを進む新郎新婦

バージンロードは、新郎新婦のこれまでの人生を表していると言います。そのため、バージンロードを歩く時は一歩一歩、これまでの人生を振り返りながら歩いてくださいと言われることもあります。そんなバージンロードを歩く前に、自分を育ててくれた家族への映像を流したいと思ったのです。

式場によってはチャペルムービーを流せないところもあるので、可能なところに限定して探したと2人は言っていました。2人は、作った映像の中でも1番こだわりをもって、時間をかけて作り、本番を迎えます。挙式中、新郎新婦も親御様もご兄妹もみんなが涙を流し、心がこもった挙式であったことが本当に印象的でした。

挙式を見守る親族達

式後に会った友人には、「チャペルのムービーを見たから、挙式も披露宴も、2人と家族が揃ったところを見ては感動して涙が出たよ。素敵な家族だった。」と言われたそうです。それほど、感謝の気持ちがあふれ出た本当に感動的な映像だったのです。

Report3:【大切な親友へ】友人スピーチのあとに…

琴音さん (仮名)

琴音さんは、小学校の頃からのずっと仲良しな友人にスピーチをお願いしました。迷った時や落ち込んだ時に必ず相談し、琴音さんのことを1番に考え、時には厳しいことも言ってくれるご友人。

そんな大切な友人に、サプライズをしたいと考える琴音さん。プレゼントを渡す、デザートでメッセージプレートを用意する等考えましたが、もっと日頃の感謝が伝えたいと思い、担当プランナーに相談。

そこで提案されたのは、「スピーチの後に、友人への感謝の気持ちを手紙にして読む」というものでした。これまで列席した結婚式で見たことのない演出だったので、サプライズとしても、ぴったりです。

担当プランナーからは、手紙が長くなってしまうと、ゲストの方々もずっとスピーチで疲れてしまうので、琴音さんからご友人へのスピーチは伝えたいことを簡潔に、長くなりすぎないようにまとめた方が良いとアドバイスもありました。琴音さんは、ご友人のことを思い浮かべながら、手紙を何度も書き直しながら、書き上げました。

Loveと書かれた紙と万年筆

そして結婚式当日。ご友人からのスピーチは、琴音さんへの愛にあふれ、本当に幸せになってほしいと願っていることが伝わる内容でした。列席ゲストも感動に包まれています。スピーチが終わって拍手がおこると、琴音さんが立ち上がり、「私にも少し時間をください」と話し、ご友人への手紙を読み始めました。

何度も声に出して読む練習をしましたが、泣くことはありませんでした。しかし、目の前に立つご友人を見ると涙が止まりません。ご友人も大粒の涙を流していました。

ご友人は「まさか、スピーチ返しをされると思わなかった。びっくりして嬉しくて感動した!」と笑っていたそうです。

Report4:【かけがえのない友人たちへ】青春の思い出をもう一度

史也さん (仮名)

史也さんは小学校の頃からサッカーをしており、高校では全国高校サッカー選手権大会に出るほどの実力の持ち主です。高校時代のチームメイトは、辛い練習を一緒に乗り越えた大切な仲間です。

結婚式では、当時の同級生チームメイトから仲の良い10名を呼ぶ予定です。また、そのチームメイトの中でも史也さんが1番最初に結婚をしたので、みんな列席をとても楽しみにしているそうです。史也さんはこのチームメイトたちを巻き込んで、何か面白いことが出来ないかと考えていました。

史也さんが披露宴を行う会場には、大きなガーデンがついていました。そこで、担当プランナーが「ここでサッカーにまつわるゲームをしても楽しいですよね。」と提案。史也さんは『それだ!!』と思ったそうです。

ブランコの向こうに見えるガーデンウェディングの会場

そして、練習の前、よく仲の良い友人たちとリフティング勝負をしていたことから、ガーデンで史也さんとチームメイト10名でリフティング勝負をすることにしました。ただ勝負するのでは、他のゲストが置いて行かれてしまうので、『誰が1番長くリフティングが出来るか?』というクイズにし、正解した人の中から1名にプレゼントを渡すことにしたのです。

ご友人には当日までサプライズです。勝負をするのは、披露宴後半にガーデンでデザートビュッフェをする時にしました。司会のアナウンスで、チームメイトが集められ、リフティング勝負をすることが発表されます。

ご友人たちはみんな驚きながらも、「絶対負けない!」「昔は俺が1番長く続きました!」とゲストへアピールをします。ゲストもみんなガーデンに集まって大盛り上がり。なんと史也さんはこのゲームのためにサッカーボールを11個も用意しており、全員同時のスタートです。

リフティングをするサッカー選手

結果は、史也さんは敗れ、昔からリフティングが得意だったチームメイトが優勝しました。「やっぱりか~」「いつも勝ってたよな」と昔話に花が咲き、みんなでリフティングをしていたあの頃に戻ったみたいで楽しかったと、ご友人たちは話していました。

Report5:【キューピッドへ】2人の結婚の証人に

渉さん&奈央さんご夫婦 (仮名)

渉さんと奈央さんは、中学校時代の同級生です。中学生の頃は同じクラスになることはなく、話したことがあるかどうか…というような関係だったそうです。

そんな2人を結びつけたのは、同級生の紬さんでした。奈央さんと紬さんはずっと仲が良く、奈央さんには渉さんの性格が絶対に合う!と紬さんが3人で遊ぶ場を設けたことが始まりです。

渉さんも奈央さんもとても穏やかで、一緒に居て心地が良く、すぐに交際がスタートしました。滅多にケンカをしない2人ですが、大学受験などお互いの生活がすれ違って悩んだ時、それぞれの話を聞いて、2人に合ったアドバイスをくれたのは紬さんです。

そんな紬さんに、2人は結婚の誓いに立ち会ってほしいと考えていました。そのため、挙式はキリスト教式ではなく、人前式へ。結婚証明書の証人に、紬さんをサプライズで指名することにしたのです。

結婚証明書

そして挙式本番、チャペルの扉が開いて奈央さんが入場すると、涙をボロボロ流している紬さんが1番に目に入りました。あまりにも泣いているので、逆に少し笑ってしまうほど。

挙式中、いつ見ても紬さんは涙を流していました。「こんな友人がいて幸せだね」とこっそり2人で話したそうです。そしてプログラムは進み、結婚証明書へのサインとなりました。

証人として紬さんが呼ばれると、紬さんはさらに涙を流して、話すこともままならない様子でした。そんな紬さんを見て、2人も一緒に泣いていました。そして紬さんは証人のところに署名をし、一言「幸せになってね」と振り絞って言葉を送ってくれました。

紬さんが署名をした結婚証明書はリビングに飾ってあり、いつも誓いを立てた時の気持ちを想い出せると2人は仰っていました。

まとめ

如何でしたでしょうか。
大切な列席ゲストへのサプライズは、誰もがやりたいなと思ったことがあるのではないでしょうか。しかし、招待したゲストはみんな大切な人であり、誰か特定の人にサプライズをするのはどうなのか…と考える方もいるかもしれません。

でもきっと、席札へメッセージを書いたり、ウェルカムスペースに写真を飾ったり、プロフィールムービーで感謝の気持ちを書いたり、ゲストの方々へ何かしらの思いを伝えられていると思います。その思いはゲスト1人1人に伝わっていますので、誰か限られた人へのサプライズをしても、違和感を覚える人はいないはずです。

前回のコラムでもお伝えしましたが、サプライズは「ひとりよがりにならないこと」が大切です。ぜひ相手のことを思いやって、素敵なサプライズを考えてみてくださいね。

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